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一か八か。
心臓の前にやっていた手をそのままに、「強く動け」と念じればどくんと大きく心臓が動く。
肺も、全ての肺胞を活性化して、と考えながら手をやると、ふわっと体が軽くなるのがわかる。
「位置について」
測定の機会の音がして、みんなが各々持久走のスタートラインにつく。私もふわふわしたままスタートラインにたった。
「よーい」
ピーッと機械音がなると、みんな個性を使ってすごい勢いでスタートした。
私はといえば、ビリではないものの飛び抜けて速いわけでもなくクラスの中間層くらいのスピードで動いている。
(でも...)
明らかに普段のランニングと違う。
みんな息切れをして少しずつペースを落とす中、わたしは全く息が上がらない。
いつものように息を吸うだけで取り込むことの出来る酸素量が相当増えているかんじがしたし、心臓もいつも通りの速さで動くだけでぐんっと足に力が入るのがわかる。
「...すごい...」
自分の体なのに自分の体じゃないみたい。
心臓と肺に個性を使っているから、やっぱり目眩や頭痛は少しするけれど、問題ない。5キロくらいならこのペースのまま走りきれる。
ぐんぐんとスピードを落とすことなくみんなを追い抜いていく私を見て、「修善寺すげーじゃん！」「爆豪にも追いつくんじゃない！？」と言う声がして、
いつの間にか自分がぶっちぎり1位のかっちゃんのすぐ後ろまで追いついていることに気がついた。
「...なっ！？ついてくんなやぁ！！！」
「みんな同じルートでしょ！」
「るっせぇ！」
かっちゃんの爆破は、汗をかけばかくほどに勢いをましていく。
だから、短距離走の時よりもみんなにがっつり差をつけていた。
でも、身体への爆破のダメージは相当に積み重なっていて、無意識のうちに爆破のダメージを外に逃がす走りをしているのがわかる。
「...行かせるわけねぇだろーが！」
「こんなとこで！負けてられないの！」
「今回は譲れない！」と叫びながらかっちゃんの隣をすり抜けていこうと必死で足を回す。ラスト1周。
いつの間にかみんなの間には1周ほどの差ができていて、「負けんなA！」と三奈ちゃんや透ちゃんが叫んでくれてる声まで聞こえる。
「調子のんなやぁっ........っ！」
「........っ！かっちゃん！？わっ」
急にバランスを崩したかっちゃんに気を取られた私は、自分の足に自分の足を絡ませてずべっとコケた。
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parumu(プロフ) - だいずさん» ありがとうございます。直しておきます。 (2020年11月9日 21時) (
レス) id: eb2da74267 (このIDを非表示/違反報告)
だいず(プロフ) - みねたの漢字は峰田ではないでしょうか？ (2020年11月9日 20時) (レス) id: 341db306ca (このIDを非表示/違反報告)
parumu(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます！ゆっくりにはなりますが更新頑張りますので宜しくお願いします！ (2020年9月21日 19時) (レス) id: eb2da74267 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 一気読みさせていただきました！続編も楽しみに読ませていただきます！更新頑張ってください！ (2020年9月14日 2時) (レス) id: 99a13ff01b (このIDを非表示/違反報告)
parumu(プロフ) - 鳳＊さん» コメントありがとうございます！わかります・・・岡本信彦さんがやることでもっともっとかっちゃんの良さ出てますよね、、更新頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月7日 13時) (レス) id: 583168fb08 (このIDを非表示/違反報告)
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