27.訓練と宣戦布告 ページ28
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「おはよう！」と団地から出てくる出久くんに手を振ると、出久くんも嬉しそうにこちらにかけてきた。
ぽかぽかあったかいし、出久くんと登校できるしハッピーだ。浮かれ放題である。
そんな浮かれ放題の私は、今日から雄英に入学する。
「出久くん、雄英の制服良く似合うね！」
「...そうかな？なんかまだソワソワするよ」
「.......か、か、かっこ、かっこいいよ」
尻すぼみになる声は結局出久くんには届かずに消えてゆく。
私ってば、この調子をもはや何年目かわからないレベルに続けている。
意気地が無さすぎる。私のバカ。
自分を呪いながら歩き出すと、出久くんは私のことを上から下までじーっと見ている。
「な、なに？」
「い、いやぁ、よく似合ってるなぁって。Aちゃんも！」
「ほんとに！？」
「うん！セーラー服もいいけど、こっちもかわ、いや、似合う！」
「かわ？」
「似合う！」
「かわ？？」
「からかわないでくれる！？」
顔を真っ赤にしてる出久くんに、照れながらご満悦の私。
家から少しだけ遠い雄英高校は、電車を乗り継ぎ20分ほど。
出久くんと雄英の授業がどんなかと話しながら校門をくぐると1年A組へと向かう。
「ここだね！」と大きな扉の前で出久くんを見れば、カチコチに緊張してしまっている。
固まってしまっている出久くんの代わりにドアを開ければ、怒号が飛んでくる。
「机に足をかけるな！雄英の先輩方や机の製作者の方に申し訳ないと思わないのか！」
「思わねぇよ！てめぇどこ中だよ！端役が！」
「ぼ、俺は、私立聡明中学出身！飯田天哉だ！」
「聡明ぃー？クソエリートじゃねえか、ぶっ殺しがいありそうだな」
「ぶっころ...？」
かっちゃんが、相変わらずのガキ大将気質でものすごい注目を浴びていた。
出久くんと顔を見合わせて苦笑いしていれば、「あ！お前、入試んときの！」と声が聞こえてくる。
顔をそちらに向ければ、赤髪のつんつん頭、明るく話しかけてくる圧倒的な陽オーラの男の子。
「…だれ、ですか？」
「一緒に大型ヴィラン倒したろ？」
「え、切島くん！？」
「そう！修善寺ー！お前受かってたんだな！同じクラスとかすげぇ嬉しい！」
「よろしく！」と言いながらニッと笑う切島くん。
嬉しくてホンワカしていれば、端の席のかっちゃんと目が合い、睨みつけられる。
かっちゃんの視線に煽られて、慌てて席に座った。
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parumu(プロフ) - だいずさん» ありがとうございます。直しておきます。 (2020年11月9日 21時) (
レス) id: eb2da74267 (このIDを非表示/違反報告)
だいず(プロフ) - みねたの漢字は峰田ではないでしょうか？ (2020年11月9日 20時) (レス) id: 341db306ca (このIDを非表示/違反報告)
parumu(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます！ゆっくりにはなりますが更新頑張りますので宜しくお願いします！ (2020年9月21日 19時) (レス) id: eb2da74267 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 一気読みさせていただきました！続編も楽しみに読ませていただきます！更新頑張ってください！ (2020年9月14日 2時) (レス) id: 99a13ff01b (このIDを非表示/違反報告)
parumu(プロフ) - 鳳＊さん» コメントありがとうございます！わかります・・・岡本信彦さんがやることでもっともっとかっちゃんの良さ出てますよね、、更新頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月7日 13時) (レス) id: 583168fb08 (このIDを非表示/違反報告)
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