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あの試験が終わってから長い長い1週間だった。
筆記試験は自己採点で合格ラインに届いていたけれど、正直実技はどうなのだろう。
確実に倒せたのは薔薇の棘で串刺しにしたあの3体だけ。残りの３体は木を倒したことで身動き取れなくしたけれど、それが点数に入ってるのかわからない。
第一、この結果で合格しても正直自分で納得いかない気がする。
『自己満足でやった人助けすらまともにできねぇようなやつがヒーローになれるわけねぇだろカス！！』
進路調査票をかっちゃんに黒焦げにされた時の言葉が耳に残ってる。
おばあちゃんには、雄英に入れば自己犠牲を最小限にして人を助けることができるようになると言われたけれど、
半年間かっちゃんに鍛えられてもこのザマだったのに、本当だろうかと不安になる。
「A！きたよ！」
「なにが？」
「雄英から！手紙！」
お母さんが玄関の方からドタバタとやってきて、私に封筒を渡す。
封筒の端には雄英高校とかかれていて、ドクンと胸が動いた。
そりゃ受かりたいけれど、複雑な気持ちのままお母さんから封筒を受け取り、自分の部屋へと帰る。
「...」
封を切って中を覗けば、小さい機械が入っていた。
首をかしげつつ机にそれを置くと、ぴかっと空気中にオールマイトの姿が投影された。
「へ？」
『私が投影された！』
「オールマイト...」
『はじめまして修善寺少女！修善寺と言ったら君のおばあさんのような感じがして恐れ多いので、ここからA少女と呼ばせてもらうが！』
オールマイトは居心地悪そうにごほんと咳払いをすると、目の前の私に向かって笑いかける。
『単刀直入に言わせてもらうと、A少女、君は、合格だ』
「え...」
『筆記は文句なし！頑張って勉強してきたのが心底伝わってきた！それから実技の方なんだが...』
『正直言うと、倒したヴィランのポイント数だと合格ラインには程遠いよ』とオールマイトは真面目な顔で言う。
『なのになぜ君が合格かって聞かれると、そうだな。ヒーローってのは、命を賭して綺麗事実践する仕事だから！君にはその資質があると、我が校は考えた！』
私は、きゅっと口を噤む。
表示された実技試験の点数表には、ヴィラン討伐ポイントに加えて、レスキューポイントが課されており、そこが人より高かったらしい。
『それじゃあ春から！雄英高校で会おう！』
ぷつんと映像が消えた。
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parumu(プロフ) - だいずさん» ありがとうございます。直しておきます。 (2020年11月9日 21時) (
レス) id: eb2da74267 (このIDを非表示/違反報告)
だいず(プロフ) - みねたの漢字は峰田ではないでしょうか？ (2020年11月9日 20時) (レス) id: 341db306ca (このIDを非表示/違反報告)
parumu(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます！ゆっくりにはなりますが更新頑張りますので宜しくお願いします！ (2020年9月21日 19時) (レス) id: eb2da74267 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 一気読みさせていただきました！続編も楽しみに読ませていただきます！更新頑張ってください！ (2020年9月14日 2時) (レス) id: 99a13ff01b (このIDを非表示/違反報告)
parumu(プロフ) - 鳳＊さん» コメントありがとうございます！わかります・・・岡本信彦さんがやることでもっともっとかっちゃんの良さ出てますよね、、更新頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月7日 13時) (レス) id: 583168fb08 (このIDを非表示/違反報告)
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