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(爆豪)
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試験が終わってから、着替えて家に帰ろうとしていると、リカバリーガールに呼び止められた。
治癒力促進させているところだから爆睡してるAを、連れて帰ってくれとタクシー代まで渡された。
デクに頼めと言ったけど、あいつも試験でボロボロになっていたらしく、頼めるのが俺しかいなかったんだそーだ。だるすぎる。
「えぇぇ！？勝己くん！？」
「どうも...」
Aの家のおばさんがびっくりしながら出てきて平謝りしてくる。
「本当にごめんね！ありがとう勝己くん！試験終わりで勝己くんも疲れてるのに本当にごめんなさい」
「疲れてねーし、方向一緒なんで別に」
Aを受け渡すと、「じゃあ」と帰ろうとする。
小六の時にこいつと仲違いしてから、おばさんと話すのは妙に変な緊張感があって嫌だった。
普通に考えておばさんは俺に対して嫌悪感持ってるに決まってると感じていたからだ。
別に誰に嫌われようがなんでもいいけど、うちのくそババアとAのおばさんは古い付き合いだから、ことある事にババアの話に出てきてなんとなくいたたまれなくはなっていた。
「あの、勝己くん？」
「...なんすか」
「ありがとうね、Aに雄英受けさせてくれて」
おばさんから発せられたまさかのお礼。おばさんはぐいっと俺の手を取った。
視界に、Aに似た顔が入ってくる。
小学校の時よりは少し肥えてたけど、丸くて垂れた目は相変わらずAと似ていた。
「...俺が言った言葉で、あいつは個性使うのやめて」
「...」
「そのしがらみとってやるのも、俺だと思ったんで」
『てめぇの自己犠牲の気色悪ぃ偽善に俺利用してんじゃねぇって言ってんだ！』
あの時はっした言葉、間違いなくそのせいであいつは個性を使わなくなった。
それでもヒーローを目指そうとするあいつが頼ってきたのは、まさかの俺だった。
デクでもなく俺に頼み込んできたのは、過去のトラウマを克服して単純に個性を使う勇気が欲しかったんだと思った。だから協力してやっただけ。
「...おばさん、ありがとうとしか思ってないよ」
「勝己くんに感謝以上のことなんてないんだから」と笑うおばさん。
俺が感じていたおばさんへの居心地の悪さを、きっとこの人は理解していて、
それを見越して微笑んでくるこの人。
見透かしているような視線がやっぱり居心地が悪くて、「帰ります」と言って踵をかえした。
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parumu(プロフ) - だいずさん» ありがとうございます。直しておきます。 (2020年11月9日 21時) (
レス) id: eb2da74267 (このIDを非表示/違反報告)
だいず(プロフ) - みねたの漢字は峰田ではないでしょうか？ (2020年11月9日 20時) (レス) id: 341db306ca (このIDを非表示/違反報告)
parumu(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます！ゆっくりにはなりますが更新頑張りますので宜しくお願いします！ (2020年9月21日 19時) (レス) id: eb2da74267 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 一気読みさせていただきました！続編も楽しみに読ませていただきます！更新頑張ってください！ (2020年9月14日 2時) (レス) id: 99a13ff01b (このIDを非表示/違反報告)
parumu(プロフ) - 鳳＊さん» コメントありがとうございます！わかります・・・岡本信彦さんがやることでもっともっとかっちゃんの良さ出てますよね、、更新頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月7日 13時) (レス) id: 583168fb08 (このIDを非表示/違反報告)
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