検索窓
今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:127,720 hit

父vs彼氏。 ページ3

「おばあちゃん、ただいまー」

「あら!おかえりなさいAちゃん」

小鳥遊が玄関の扉を開けると祖母の珠代が笑顔で迎える。そして小鳥遊の後ろにいた二人に気付く。

「まぁ!裕さんよく来たわねーそれに北君も!」

「お久しぶりです。お義母さん」

「お邪魔します」

北は何度か小鳥遊の家に訪れたことがあるため、彼女の祖母とは面識がある。

「Aちゃんが裕さんと北君を連れて来るなんて、結婚のご挨拶でもするのかしら?」

冗談半分で珠代がクスリと笑って言う。

「…」

しかし、裕の表情がピシリと固まり、段々と負のオーラをまとい始め、何だか気まずい雰囲気になる。

「も、もしかして…裕さん、Aちゃんと北君がお付き合いしてるのを知らなかった…とか?」

小声で孫に聞く珠代。

「う、うん…」

図星を突かれ、小鳥遊が答える。

「あらまぁ…。とりあえず、上がってゆっくりして行ってね。今、お茶を入れるから!」

「「はい」」



______________________________________

「…」

「…」


北と小鳥遊。そしてテーブルを挟んで向かいに、裕が座る。

裕がただじっと北と小鳥遊を交互に見つめていて、なかなか話を切り出そうとしない。

小鳥遊を送り届けるだけの筈だった北が、彼女の家に上がることになったのには訳があった。


『彼氏ー!?』

驚きを隠せない父、裕。

『よろしくお願いします』

北が改めて挨拶をする。

『…北君…だったね』

『はい』

『少し…話をしたいんだが、良いかい?』


______という会話があったからなのだ。

そして今に至る。

「ごめんね信介君…急にこんな事になっちゃって…」

コソっと北に言う小鳥遊。部活後で疲れている筈の彼氏に申し訳ないと思っているのだ。

「別にええよ。きちんと挨拶せんとな」

北はふわりと微笑む。

「お茶とお茶菓子をどうぞ」

珠代が優しい声で冷たい麦茶とカステラを持って来る。

「「ありがとうございます」」

「ありがとう。おばあちゃん」

小鳥遊は少し硬かった雰囲気が和らいだ気がした。

「それじゃあ、ごゆっくり」

珠代が居なくなり、また張り詰めた空気になる。
そして裕が口を開く。

「北君とAは、高2の時から付き合ってるそうだね?」

「「はい」」

「北君は、Aのどんな所が好きなんだい?」

「お、お父さん!?」

父の質問に驚く小鳥遊。
そして北は、真っ直ぐ裕の目を見て口を開く。


「Aさんは_______」

小鳥遊 父&おばあちゃんの紹介。→←突然の訪問。



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (276 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
944人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー!! , 北信介 , 稲荷崎   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みたらし団子 | 作成日時:2017年12月15日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。