一つ屋根のしたで【赤】 (ページ13)

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冷蔵庫の中にはカレーが入ったタッパーが２つ

多分もう１つは大毅の分

食べるかわからないけど、一応大毅の分も温めて階段の下から大毅を呼んだ

「重岡くん、ご飯だよ」

「……食べない？」

…

寝てるのか、はたまた無視なのか

わからないけど反応はない

先に食べて、大毅にはメモをおいておこう

「…いただきまーす」

1人で食べるご飯

いつもお母さんが作ってくれていた、お母さんのご飯

いつもは1人で食べることに何も思わないけれど

お母さんとお父さんがいなくなった今、温かみがなくなった感じがして少し寂しい

そんなことを考えてたら涙が頬をつたっていてカレーを食べながら泣いていた

大毅「…A？」

　「…何かあったん」

リビングの入り口には気づいたら大毅がいて

久々に大毅から話しかけられたことが嬉しくて一瞬時が止まってしまった

大毅「おい、ほんまにどうしたん」

話しかけられたっていう事実に放心状態で

でも、バレてるとしても泣き顔なんて見られたくない

「ご、ごめん目にゴミ入っちゃって、うん

　全然大丈夫だよ」

「ご飯先食べたから、自分でよそって食べてね」

そう言ってお茶碗をシンクに持っていって、急いで自分の部屋に戻った