Am I happy?__HW

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▽





楽しいはずのお酒の席は、


予想通りに、わたしにとって居たくない場所になって、





目の前でデレデレする颯が、

嫌でも目に入って、ため息しか出ない。









・









「そろそろ帰るよ」









・









だから、そう言う大輝さんの声に内心ホッとした。









・









なのに、颯は菜々と並んで歩き出して、


『駅まで送るよ』なんて。






思わずまたため息がもれる。









・









「さっきからため息ばっかじゃん」








「わぁ！？」









・









振り向くと、すぐ側に大輝さんがいて、









・









「いや、そんな…」









・









なんて言いながら先を歩く颯の方を見ると、

なぜかこっちを向いていた颯と、

ちょうど目が合いかけたところで突然、





視界が暗くなった。









・









「俺は一応年上だから、君が見つけられない答えをあげられるかもしれない。


…いつでも、連絡しておいで」









・









耳元で大輝さんの甘い声が聞こえて、


大輝さんに抱きしめられているんだと気づいた。









・









「じゃあね、」









・









なんて言って、余裕そうな笑みを浮かべて大輝さんはわたしに背を向ける。









・









「なんだったの、いまの…」









・









明るくなった視界と、

かすかに鼻に残る甘い香りに





頭が、クラクラした。

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