26話 ページ26
あの後、友達には何かあったか散々聞かれたが、何も話さなかった
体育も終わり、私は教室へ戻る
ダンスをしたせいで暑いから、髪の毛を一つにまとめる
「あ、体育お疲れ〜」
教室に戻るとクーラーのきいた涼しい教室で、鯰尾くんがこちらに手を振っている
男子は今日授業だったらしい
『暑かったよ〜』
席につき、いくらクーラーがついていても暑いので、下敷きであおぐ
「A、結んでるね」
『ああ、うん。暑くて』
鯰尾くんは珍しそうにこちらを見てくる
「ふーん…」
すると、鯰尾くんの手が伸びてきて、私の髪を触った
「髪結んでるのも、可愛いね」
ドキッとして、一瞬だけ時間が止まった気がした
不意打ちだったから、びっくりしたのかな…
でも、さっきよりもなんだか暑い気がする
『あ、ありがと…！』
私は違う方を向く
おかしいな、何かめっちゃドキドキする…
頭の中には、微笑みながら私の髪を褒める鯰尾くんが繰り返される
何気ない、言葉なのかもしれないけど…「可愛いね」が何度も何度も繰り返す
鶴丸に言われても、なんとも思わなかったのに
何で、鯰尾くんに言われたらこんなにも心に響くのか
6校時目にはクーラーのおかげで、涼しくなったが
髪はおろさなかった
・
・
放課後
今日も鯰尾くんと帰る約束をしたが、係の仕事があるから少し待っていてと言われた
暇だし、飲み物でも買いに行くか…
私は中庭に向かった
その途中、「Aさんだ！」と誰かに名前を呼ばれた
「こんにちはAさん！」
『あ、乱くん！こんにちは』
えへへと可愛く笑うのは、鯰尾くんの弟の乱くん
この前会った時は、女の子みたいな格好をしていたが、ちゃんと男子の制服を着ていた
『今日は男の子格好してるんだね』
「本当はしたくないけど、校則だしね〜。ねぇ、Aさんは何してるの？」
人懐っこく、私の腕に絡んでくる
『鯰尾くんと帰るんだけど、係で遅くなるって言うから飲み物を』
「えー、女の子を待たせるなんて鯰兄最低！それなら、僕とお喋りしよーよ！」
私は言われるがままベンチに連れて行かれ、乱くんは「はい」とココアをくれた
『え、私お金出すのに…』
「いいの！僕の奢り！」
ニコニコといちごオレを飲みながらピースしてくる
か、可愛い…！
私が乱くんに癒やされていると
「ねぇねぇ、Aさんって鯰兄のことどう思ってんの？」
『………え？』
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花火 - 更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2018年9月12日 16時) (
レス) id: aa95aa0f27 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 鯰尾ラブ☆さん» コメントありがとうございます！更新遅くてすみませんコツコツ頑張ります！ (2018年4月30日 19時) (レス) id: b641880a81 (このIDを非表示/違反報告)
鯰尾ラブ☆ - すごく面白かったです！続き楽しみにしてます！ (2018年4月28日 9時) (レス) id: b079f53f9f (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - ドールさん» コメントありがとうございます！私、ヤンデレ大好きなので鶴丸にやらせたいと思っていました（笑）鯰尾エンドになりますが、鶴丸のエンドもつくるつもりです！ (2018年1月12日 22時) (レス) id: 696a050760 (このIDを非表示/違反報告)
ドール - 鶴丸…ヤンデレ最高っ！…鯰尾エンドもきになるけどやっぱり推しの鶴丸エンドも気になりますね…。鶴丸エンドはおまけみたいな感じで…って、すみません！笑 (2018年1月12日 22時) (レス) id: 95fcd541ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊?*みぃ*?＊ | 作成日時：2016年12月15日 22時
