17話 ページ17
「おい、鶴丸！Aちゃん連れてきたぞ！寝てんのか？」
勢い良くドアを開ける獅子王先輩
こんな大声で…先生に怒られるんじゃ
「悪いなAちゃん、今先生出張中らしくて、夕方にしか戻らないらしいんだ」
『え！そうなんですか』
獅子王先輩は、ベットのカーテンを開ける
そこには、顔を少し赤くしている鶴丸が眠っていた
汗を少しかいているし、熱っぽいな…
「獅子王…声でかいぞ……」
「おお、鶴丸起きた！大丈夫か？？」
鶴丸はゆっくりと、だるそうに起き上がる
「お前の声でかいんだよ、静かにしろ」
「なんだよー、お前が泣きつくからAちゃんを連れて来てやったのに」
獅子王先輩がそう言うと、鶴丸は私の方を見た
つい私は身構えてしまう
「A……」
鶴丸は私をじっと見つめる
この前みたいに、怖くはない
「…あー、俺お邪魔かな？んじゃ、頼んだぜAちゃん！」
『え、先輩！？』
そう言い残して獅子王先輩は行ってしまった
しーんと、静かになる
「…来てくれないと思った」
弱そうに言う鶴丸
『な、泣いて頼んだんでしょ？来て欲しいって…』
「別に泣いてないし……熱のせいでなんか知らんが涙がでてくるんだよ」
私は近くにある椅子に座る
鶴丸の額に触れる
すると、ピクッと反応する鶴丸。たぶん、私の手が冷たいのだ
『熱…何度？』
「……8度…」
『高いね、きついでしょ？』
「ああ…」
鶴丸が風邪引いたとこ、久しぶりに見たな
『冷えピタとかないかな…』
私が立ち上がろうとすると、手を掴まれる
その力は弱く、震えていた
「…このまま……」
『…うん』
そんな、潤んだ目で見てこないで
なんか、目合わせにくい
もうすぐ、昼休みが終わってしまう
流石に午後の授業は受けないと…
「Aが来てくれてよかった」
『風邪だったから、来ただけだし』
「嫌われたと思ってたから」
『き、嫌いじゃないけど……今は顔見たくない』
鶴丸は、ははっと笑うばかりで何もしてこない
『昼休みだけだからね、…』
「ああ、わかってる」
チラリと鶴丸の方を見ると、優しく笑い私を見ていた
やめてよ、その顔昔から、弱いんだから…
すると、チャイムの音が静かな空間に響く
「いかないんだな」
『私も、体調が悪いだけだし！』
「Aのそういうとこ、好きだ」
ほんと、調子狂うな…
私は午後の授業をサボった
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花火 - 更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2018年9月12日 16時) (
レス) id: aa95aa0f27 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 鯰尾ラブ☆さん» コメントありがとうございます！更新遅くてすみませんコツコツ頑張ります！ (2018年4月30日 19時) (レス) id: b641880a81 (このIDを非表示/違反報告)
鯰尾ラブ☆ - すごく面白かったです！続き楽しみにしてます！ (2018年4月28日 9時) (レス) id: b079f53f9f (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - ドールさん» コメントありがとうございます！私、ヤンデレ大好きなので鶴丸にやらせたいと思っていました（笑）鯰尾エンドになりますが、鶴丸のエンドもつくるつもりです！ (2018年1月12日 22時) (レス) id: 696a050760 (このIDを非表示/違反報告)
ドール - 鶴丸…ヤンデレ最高っ！…鯰尾エンドもきになるけどやっぱり推しの鶴丸エンドも気になりますね…。鶴丸エンドはおまけみたいな感じで…って、すみません！笑 (2018年1月12日 22時) (レス) id: 95fcd541ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊?*みぃ*?＊ | 作成日時：2016年12月15日 22時
