14話 ページ14
私はこんなとこを見られて恥ずかしいとかじゃなく
ただ助けを求めた
『鯰尾く……たす…！』
「A！」
鯰尾くんは私の名前を呼んだ。
何故か、鯰尾くんから名前を呼んでもらえて安心した。
鶴丸は私からゆっくりと離れる
「Aは、そんなにあいつがいいのか…」
鯰尾くんは鶴丸の肩を掴んで、少し睨むように見る。
鶴丸は、そんな鯰尾くんにフッと笑いかける。
「なんだ？君には関係ないだろう？」
「嫌がってるじゃないですか」
「…………君は一期の弟だろう。あまり仲が悪くなるのは嫌なんだけどな」
「それは、俺もです」
二人の間に火花がちっているようにみえる
『鯰尾くん、もう大丈夫だから、ありがとう』
「でも！」
『いいの…鶴丸、ここ一年の教室だからそろそろ戻ろ』
私は俯きながら言った
ほんとは、震えそうだけど抑えた
「A…」
『鶴丸』
「…わかった」
鶴丸は教室から出て行った
それと同時に、鯰尾くんは私の肩を支えた
「A、何されてたの？大丈夫？」
顔は見えないが、心配してくれてるのがわかる
私は、崩れ落ちるように膝をついた
怖かった
はじめて、鶴丸を男だと思った
『ごめんね鯰尾くん。変なとこ見せちゃって…』
「…おかしいよ鶴丸先輩。昨日の夜あれからどうなったの？」
昨日の夜
そう言われただけなのに首の傷が痛む
鯰尾くんは、首の傷に気づいたのか「それ」と呟く
私は慌てて傷を手で隠す
「まって、その傷もしかして…」
『大丈夫だから…』
「そんなわけないじゃん！」
急に大きな声を出されたので、私は顔を上げた
鯰尾くんの顔は、怒ってるような泣きそうな顔をしていた
「…守りたいんだよ、君のこと」
すると、そっと私に近づく
「心配なんだよ」
ぎゅっと抱きしめられ、じんわりと鯰尾くんの体温が伝わる
何でそんなに優しいの
私のことをこんなに心配してくれるのが嬉しくて私は涙が出た。
それは嬉しさと、我慢していた涙だった。
『…こわかった』
「A」
鯰尾くんは私の頬に触れる
触れられるのも、何故か嫌じゃなくて…
その時
「すまない、見るつもりじゃなかったんだ。邪魔したな」
振り返ると、そこには鯰尾くんの兄弟の骨喰くんが立っていた。
鯰尾くんは、顔を赤くさせた
「骨喰！！これは！！」
「俺は何も見ていない」
「骨喰ーー！」
鯰尾くんは「ごめん、また後で！」と言い残して走って行ってしまった。
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花火 - 更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2018年9月12日 16時) (
レス) id: aa95aa0f27 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 鯰尾ラブ☆さん» コメントありがとうございます！更新遅くてすみませんコツコツ頑張ります！ (2018年4月30日 19時) (レス) id: b641880a81 (このIDを非表示/違反報告)
鯰尾ラブ☆ - すごく面白かったです！続き楽しみにしてます！ (2018年4月28日 9時) (レス) id: b079f53f9f (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - ドールさん» コメントありがとうございます！私、ヤンデレ大好きなので鶴丸にやらせたいと思っていました（笑）鯰尾エンドになりますが、鶴丸のエンドもつくるつもりです！ (2018年1月12日 22時) (レス) id: 696a050760 (このIDを非表示/違反報告)
ドール - 鶴丸…ヤンデレ最高っ！…鯰尾エンドもきになるけどやっぱり推しの鶴丸エンドも気になりますね…。鶴丸エンドはおまけみたいな感じで…って、すみません！笑 (2018年1月12日 22時) (レス) id: 95fcd541ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊?*みぃ*?＊ | 作成日時：2016年12月15日 22時
