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なんて言おうか。 ページ7

えりちゃんの紹介のことで、
なんとなく気が重いわたしは
望に会いたくないなー、なんて思いながら
のろのろと帰り道を歩いていた。


そろそろ家に着くというところで、
またわたしを呼ぶ聞き慣れた声がした。


『おーい、そこの幸薄そうな女ー、』

は、なに今の、わたしのこと?
違うな、そんなバカな。無視しよ。



『おい!なに無視しようとしてんねん。
 お前以外おらんやろが。』

そう言って頭をバシッとはたかれる。


「ったぁ!なにすんの、もう!!」

『なにお前、機嫌悪ぅー。
 まぁええわ、ちょっとウチ寄れよ。』

「な、なんで・・・」

『500円返さなあかんやろ、財布 家やし。』

「別に明日でもいいよ・・・って、」


わたしの答えなんか聞かずに
望はさっさと自分の家の鍵を開けて
鼻歌交じりに消えていった。

望の家は、わたしの家から
すこしだけ歩いたところにある。


「ほんま話聞かんな・・・」





望の部屋に入ると、お着替え中の彼。

『うわ、なに覗いてんの、やらし』

「はあ?来いって言うたん誰よ。」


『よーいしょっと!』

着替えが終わった望は、
ベッドにごろんと転がってマンガを読み始めた。


「ちょ、なにしてんねん」

『見りゃわかるやろー、』

「いやいや、お金返すから来い言うたんちゃうん」

『んー・・・、』


本格的にマンガに集中し始めたのか、
返事もてきとうに。

なんや、こいつ・・・。
自由すぎる、こんな男を紹介されたいの?


あ、そうだ。
えりちゃんのこと、紹介しなきゃ。
なんて言うのかな、どう切り出そう。


望と恋愛どうのこうのなんて
あまり話したことがなくて、
どうすればいいかわからずもじもじしていた。

彼女、ほしいの?→←紹介なんて。



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りんごちゃん(プロフ) - ▼ めぐり。さん うわあ〜♪大好きだなんて///こちらこそ大好きです。ありがとうございます( ^ω^ )移行しましたので、そちらでもよろしくお願いしますね! (2014年5月26日 15時) (レス) id: 3d995db322 (このIDを非表示/違反報告)
めぐり。(プロフ) - 本当に本当に大好きですっ!!!頑張ってください\(//∇//)\応援してます!! (2014年5月25日 19時) (レス) id: 8d9766e09c (このIDを非表示/違反報告)
りんごちゃん(プロフ) - ▼ めぐり。さん ええ〜(゚△゚)!そんなふうに言ってもらえるなんて逆に頭下げます<○>わたしなんて全然ですほんとに><初心者ですし。でもめぐりさんのような方のために頑張ります!!(^-^)/☆ (2014年5月25日 16時) (レス) id: 16c48c6581 (このIDを非表示/違反報告)
めぐり。(プロフ) - うわー!返信きたぁー!!!小説は当たり前ですけど、りんごちゃん大先生ファンになりそうですっ!!2作目も3作目も楽しみにしてますね!! (2014年5月25日 15時) (レス) id: 8d9766e09c (このIDを非表示/違反報告)
りんごちゃん(プロフ) - ▼ めぐり。さん コメントありがとうございます(^.^)♪そんなこと言ってもらったらもう最強にテンション上がります( ´;ω;` )☆ありがとうございます( ´;ω;` )これからもよろしくお願いしますね! (2014年5月25日 8時) (レス) id: 16c48c6581 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんごちゃん | 作成日時:2014年5月1日 18時

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