新しいおともだち。 ページ20
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朝、学校へ行こうと玄関を出ると、
相も変わらず、望はそこにいた。
『あ、来た。おはよ、』
「おはよ・・・」
自分のことでいっぱいいっぱいで、
そういえば望のこと忘れてた・・・。
望のほうは、どうなってんのかな?
お昼も一緒に食べたみたいだけど…
『何ぶつぶつ言ってんの?』
「、え!?」
『声、出てるけど。』
うそ!?き、聞こえてないよね?
『そういや お前、昨日なんやったん。』
「昨日?なにが?」
『いやいや急に走ってどっか行ったやん』
「ああ、あれね!うん、友達が相談したいこと
あるから家来てって言われてたの忘れてて!
急いで行ったん!そ、それだけ!」
『・・・ふぅーん、まあええけど。』
なかなかうまく言い訳できた☆
望も、疑ってはいない様子。
学校に近づくと、登校中の女の子たちが
いつものように望を見つけて騒いでいる。
望はどうやらそのうちの一人の女の子に呼び止められて、話し始めた。
どこからどう見ても、望に目がハートって感じだな。
待ってるのもなんだし、と思って
わたしはひとり歩き始めた。
「白石さん!」
「へ?」
突然うしろから誰かに呼び止められて、
思いのほか、まぬけな声を出してしまった。
「おはよう、昨日はメールありがとう。」
爽やかに挨拶してくれたのは森田くんで、
一気に緊張してしまう。
「も、森田くん、おはよ・・・元気?」
何の準備もしていなかったわたしは
意味不明な質問を投げかけてしまった。
やらかした・・・。
もちろん、キョトンとした表情の森田くんは
すぐに ふわっと優しい笑顔になって
「うん、元気やで(笑)
朝イチで、白石さんに会えたからかもな!」
なんてサラっと言ってみせるから、
「なっ・・・!?///」
照れるばかりで言葉を返せないわたしに
森田くんはまた優しい笑顔を浮かべて、
「昼休み、遊びに行ってもいい?」
と尋ねた。
断る理由もなくて、小さく頷くと
子供みたいに無邪気な顔で「やった!」とガッツポーズをして、またあとで。と去って行った。
『・・・誰、いまの。』
いつのまにか真後ろに立っていた望が
眉間にしわを寄せながらつぶやいた。
森田くんのストレートな愛情表現に
まだおさまらない熱くなった顔を
手でパタパタと煽ぎながら、
「あたらしい、おともだち・・・」
とつぶやいた。
望の表情が不機嫌になっていくのを
気づかないままに。
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りんごちゃん(プロフ) - ▼ めぐり。さん うわあ〜♪大好きだなんて///こちらこそ大好きです。ありがとうございます( ^ω^ )移行しましたので、そちらでもよろしくお願いしますね! (2014年5月26日 15時) (レス) id: 3d995db322 (このIDを非表示/違反報告)
めぐり。(プロフ) - 本当に本当に大好きですっ!!!頑張ってください\(//∇//)\応援してます!! (2014年5月25日 19時) (レス) id: 8d9766e09c (このIDを非表示/違反報告)
りんごちゃん(プロフ) - ▼ めぐり。さん ええ〜(゚△゚)!そんなふうに言ってもらえるなんて逆に頭下げます<○>わたしなんて全然ですほんとに><初心者ですし。でもめぐりさんのような方のために頑張ります!!(^-^)/☆ (2014年5月25日 16時) (レス) id: 16c48c6581 (このIDを非表示/違反報告)
めぐり。(プロフ) - うわー!返信きたぁー!!!小説は当たり前ですけど、りんごちゃん大先生ファンになりそうですっ!!2作目も3作目も楽しみにしてますね!! (2014年5月25日 15時) (レス) id: 8d9766e09c (このIDを非表示/違反報告)
りんごちゃん(プロフ) - ▼ めぐり。さん コメントありがとうございます(^.^)♪そんなこと言ってもらったらもう最強にテンション上がります( ´;ω;` )☆ありがとうございます( ´;ω;` )これからもよろしくお願いしますね! (2014年5月25日 8時) (レス) id: 16c48c6581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんごちゃん | 作成日時:2014年5月1日 18時