気づかなかった、こんなに好きなんて。

どうしたらいいの？ ページ18

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帰り道、さっきの告白が頭から離れなくて
ぼーっと歩くわたしは足元がふらふらだったようで、


「いた……っ」

電柱に激突するなんて、漫画か…。



『おま、何してんの(笑)
　電柱ぶつかるとか、漫画かよｗｗ』

「望・・・」

『ちゃんと前見て歩け、あほ。』


そう言って わたしの前髪を掻き分けながら
おでこ赤くなってる〜、なんて顔を覗き込んだ。


はっと我に返ったわたしは
近い距離の望に恥ずかしくなってその手をぱっと振り払った。


「だっ、大丈夫！
　友達と約束してたの忘れてたから、戻るねっ」

『え？もう家そこやん』

「思い出したの！行くから、またね！」

『ちょっ、おい！』


望の声に耳も傾けず、逃げるように来た道を引き返した。





「まいこ〜っ…(泣)」

「わっ！どしたん！とりあえず中 入り！」


ひとりではどうにもならない。
そう思ったわたしはまいこの家まで押しかけた。



「…聞こうか。」


差し出されたレモンティーをズズっと飲み込んで、ぽつりぽつりとわたしはさっきの出来事を話し始めた。



「告、白…されたの……。」

「…え！？告白？誰に！！」

「隣のクラスの森田って言ってた…。」

「森田って、あの？まじで！」

「まいこ、森田くんのこと知ってんの？」

「知ってる知ってる！まあまあかっこいいし、
　優しくてモテるらしいで？まあ、あなたの
　幼なじみ様ほどではないけども！ｗ」

「そう、なんや…、」

「ちょっと、なにその興味ない感じ、」

「そんなんじゃないけど…
　いきなりやからびっくりしてさ…」

「森田、なんて？」

「前から気になってたって。
　友達になろって…好きですって。」


自分で言ってめちゃくちゃ恥ずかしくなってきた。
こんなの、初めてなんだもん…


「わー、よかったやん！
　で、付き合うことにしたん！？」

「付き合うとかそんなん！
　話したこともなかったのに」

「そっか、」

「とりあえず連絡先交換して…
　連絡しますって言われたから、
　はい、って言って…うん。」

「そんだけ！(笑)
　まあ、A恋愛経験ないしなぁ。」

「だってどうしていいかわからんー！」

「とりあえず、仲良くなってみたら？
　ようやく春が来たんやし！
　嫌なことも、忘れられるかもよ？」

意味深にまいこが笑った。

「なに？嫌なことって」

「まあ！随時報告してよ、いつでも聞くし！」

「…ありがと、」

彼氏がいたことある先輩として
まいこにはお世話になることになりそうだ、

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