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わたしのほうが、 ページ15

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望、えりちゃんに連絡したんだな。

二人でなんの話したんだろ、


そんなことを知らず知らず考えるうちに、昼休み。



「Aー、えりー、お弁当食べよ〜」

「うん!」


まいこがお弁当を持って声を掛けてくる。



「ごめん!約束あるねんっ」

「約束、?」

「うん、実はな・・・
 望くんとお昼食べることになって!!!」

「・・・え、」


望と、ふたりで?
・・・そっか、そんなに仲良くなったんだ。

「嘘やろ!?えり、もうそんな!?」


昨日の今日で、と
まいこも驚きを隠せない様子だった。


「メールしててさ、Aが可愛げないとか言うから正直不安やったけど、くだらんことでもわりとちゃんと返信くれて!実は優しいねんなぁ、ツボやわぁ〜…っ」

「わ〜、展開早いわ・・・」

「じゃあ、約束してるからまたあとで!」


ほんとうに嬉しそうに、えりちゃんは行った。



「・・・A、」

心配そうに見つめるまいこに、

「さ!うちらも食べよっか!」

と明るく振る舞った。



お弁当を食べる間中ずっと、
わたしは他愛もない話をし続けた。


けれど、まいこはやっぱり聞くんだ。



「なあ・・・A、ええの?」

「、なにが?」

「なにがって、二人のことやんか、」

「ええもなにも!幼馴染と友達が
 仲良くなるなんて嬉しいことやんか、」

「でもA、」

「望、可愛げないからなあ、
 どうかと思ったけど、愛想よくしてる
 みたいやし、よかったよかった!」


空元気って、わかってる。
でも、なんで空元気なのかは、わからない。


「実は優しいって、言うてたもんな。」


「そんなん・・・」

「・・・え?ごめん何か言った?」

「、ううん。なんでもないよ、」




そんなん、わかってる。
望がすごく、優しいことくらい。

わたしのほうが、知ってる。


ずっとずっと前から、




わたしのほうが、知ってるもん。

始まる、予感。→←彼に触れる手に、



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りんごちゃん(プロフ) - ▼ めぐり。さん うわあ〜♪大好きだなんて///こちらこそ大好きです。ありがとうございます( ^ω^ )移行しましたので、そちらでもよろしくお願いしますね! (2014年5月26日 15時) (レス) id: 3d995db322 (このIDを非表示/違反報告)
めぐり。(プロフ) - 本当に本当に大好きですっ!!!頑張ってください\(//∇//)\応援してます!! (2014年5月25日 19時) (レス) id: 8d9766e09c (このIDを非表示/違反報告)
りんごちゃん(プロフ) - ▼ めぐり。さん ええ〜(゚△゚)!そんなふうに言ってもらえるなんて逆に頭下げます<○>わたしなんて全然ですほんとに><初心者ですし。でもめぐりさんのような方のために頑張ります!!(^-^)/☆ (2014年5月25日 16時) (レス) id: 16c48c6581 (このIDを非表示/違反報告)
めぐり。(プロフ) - うわー!返信きたぁー!!!小説は当たり前ですけど、りんごちゃん大先生ファンになりそうですっ!!2作目も3作目も楽しみにしてますね!! (2014年5月25日 15時) (レス) id: 8d9766e09c (このIDを非表示/違反報告)
りんごちゃん(プロフ) - ▼ めぐり。さん コメントありがとうございます(^.^)♪そんなこと言ってもらったらもう最強にテンション上がります( ´;ω;` )☆ありがとうございます( ´;ω;` )これからもよろしくお願いしますね! (2014年5月25日 8時) (レス) id: 16c48c6581 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんごちゃん | 作成日時:2014年5月1日 18時

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