試験前の朝食 ページ26
食事が終わってからも特にアナウンスはかからなかったので、暫く3人で話していると背後から元気な声を掛けられた。
「お〜い、A〜!おはよ〜!」
「」、ゴンもキルアも、それにクラピカとレオリオ!おはよう!」
皆よく眠れたみたい。4人は元気な様子で私達のテーブルに食事が乗せられたプレートを置き、そこにある椅子に腰掛ける。
食べ始めて少し経った頃、レオリオがはっとした様子でハンゾーの方を向いた。
「なぁ、今朝方お前さんの叫び声が聞こえたが何かあったのか?」
あ…。
反射的に隣に座るポックルを見ると、再び真っ赤な顔になり、下を向いている。
またおかしな誤解が生まれる前に何か言わなくてはと私が口を開いたと同時にハンゾーは既に話し始めてしまっていた。
「それがな、朝こいつらの部屋へ行った時に何を見たと思う?こいつが自分の上にAを乗せて抱きしめてたんだよ!!まぁそれは勘ち」
「嘘だろ?!」
話を遮られ、まぁ聞けと宥めるハンゾーさんには目もくれず、四人は私たちに詰め寄ってきた。
「二人は付き合ってるの?」
「いつからだ?!」
「どこまで進んだ?!」
「しかも上に乗っていたってまさか…」
「違うからね?!!」
思わず大声を出してしまったせいで、周りの人に少し見られてしまったが仕方がない。あらぬ誤解が広まっては大変だ。
そんな私の代わりにハンゾーさんは頭をポリポリと掻きながら説明してくれた。
「いいか、あれはただの事故だ。全く、気持ちは分かるが人の話は最後まで聞けっての」
彼のその言葉にようやく納得した四人は再び食事を進めた。
ハンゾーの時もだが、一瞬「羨ましい」と聞こえた気がするが聞き間違いではなかったら、恐らく多分自分もポックルと仲良くなってみたいという意味だろう。確かに彼は優しいし明るいのでとても話しやすい。
四次試験はもう少し先だろうか。窓の外をぼんやりと眺める。次はどのような課題なのだろうか。
早くいい結果を持って彼の元に帰りたいと思うと自然と笑みが零れた。
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可愛いちむちむぶぅLove(プロフ) - ミルクティーさん» 頑張ってください!!応援してます! (2019年11月22日 16時) (レス) id: 214c276130 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー(プロフ) - 可愛いちむちむぶぅLoveさん» ありがとうございます!!そう仰って頂けるのはとても嬉しいです!これからも更新頑張ります!! (2019年11月22日 16時) (レス) id: 1a41e6e484 (このIDを非表示/違反報告)
可愛いちむちむぶぅLove(プロフ) - 見ました!!とても話の展開がとても面白くて、見てて楽しいです!! (2019年11月22日 15時) (レス) id: 214c276130 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - ミルクティーさん» 話の展開どうなるかワクワクします!まってます! (2019年11月19日 22時) (レス) id: db14efe7b6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー(プロフ) - お気に入り登録ありがとうございます!更新も頑張りますね!興奮させるようなヒソカを書くことができて光栄です!次回ヒソカが重要な役割だったりするので楽しみにしていてください! (2019年11月19日 7時) (レス) id: 1a41e6e484 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミルクティー | 作成日時:2019年10月30日 7時