ヒソカさんとイルミさん ページ3
出発の朝、雲ひとつない快晴の中から太陽が顔を出す。何だかいい旅になりそうな予感がする中元気よく挨拶をする。
「では行ってまいります」
「お気をつけて!」
「頑張ってきてくださいっす!」
ウイングさんと弟子仲間であるズシに笑顔を向ける。少し名残惜しい気がしたけれどあまり時間もないので、一気に風と共に街を駆け抜けた。
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あれから暫く経った頃に私は定食屋の前に立っていた。なるべく急いだので思いの外早く到着することができた。ウイングさんが教えてくれた場所は案外近くにあったようで一先ずほっとする。
手順通りにステーキを注文し、エレベーター式の部屋へ入る。
それを食べ終えた頃にはポーンという音と共にエレベーターが止まり、試験会場へ着いたところで45番と書かれたプレートを受け取った。
開始までの時間をどう過ごそうかと考えていると、図体の大きい男達に声を掛けられた。
「おいそこの姉ちゃん、俺たちの相手をしてくれよ〜」
「どうせ暇だろ?可愛がってやるからさ〜!」
「いえ、間に合ってます」
「つれね〜な〜」
「そう言わずにさ〜」
ニヤニヤして男たちが近づいてくる。はっきりいって非常に気持ち悪い。
気にせず立ち去ろうとすると、突然その中の1人がうめき声を上げた。
「どうしたっ...ぐ...あ...」
次々にバタバタと倒れていく。
天空闘技場で何度も感じたことのあるオーラを先程からビリビリするほど肌に感じる。
「ヒソカさん...?」
「ヒソカでいいんだよ♠」
「そんなことよりヒソカさん。どうして殺したんですか?」
「ん〜気に食わなかったから♦君も面倒くさいなら殺せば良かったじゃない♠」
にこにこと不気味なまでの笑顔を近づけてくる。
そんな彼を尻目に、止めてあげられなくてごめんなさいと倒れている人達に手を合わせた。
すると背後からカタカタと機会のような音がした。ぎょっとして振り返るとヒソカさんの隣に針だらけの男が立っている。私は怪訝そうな表情を見てかヒソカさんがボソッと耳打ちした。
「彼はイルミだ♦今は訳あって変装中でギタラクルって名前だけどね♣」
そう言われてみるとオーラも感じたことのあるような感触だった。イルミさんとも何度か会っているので面識はある。カタカタと笑っているかのような様子でこちらを見ているので、小さな声で挨拶をした。
「イルミさんお久しぶりです。試験中はギタラクルさんと呼ばせて頂きますね」
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可愛いちむちむぶぅLove(プロフ) - ミルクティーさん» 頑張ってください!!応援してます! (2019年11月22日 16時) (レス) id: 214c276130 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー(プロフ) - 可愛いちむちむぶぅLoveさん» ありがとうございます!!そう仰って頂けるのはとても嬉しいです!これからも更新頑張ります!! (2019年11月22日 16時) (レス) id: 1a41e6e484 (このIDを非表示/違反報告)
可愛いちむちむぶぅLove(プロフ) - 見ました!!とても話の展開がとても面白くて、見てて楽しいです!! (2019年11月22日 15時) (レス) id: 214c276130 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - ミルクティーさん» 話の展開どうなるかワクワクします!まってます! (2019年11月19日 22時) (レス) id: db14efe7b6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー(プロフ) - お気に入り登録ありがとうございます!更新も頑張りますね!興奮させるようなヒソカを書くことができて光栄です!次回ヒソカが重要な役割だったりするので楽しみにしていてください! (2019年11月19日 7時) (レス) id: 1a41e6e484 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミルクティー | 作成日時:2019年10月30日 7時