第二十一の怪 ページ23
「お二人さーん?
イチャ付くのも良いけど、俺たちもいるから程ほどに……」
「黙りなさい、夏彦」
「痛ッ!お嬢ってば辛辣…」
涙も収まってくると、放送席の近くには桜さんと謎のイケメン。
桜さん曰く、この人は『空気みたいなもの』だから気にしなくて良いとのこと。
中々酷い扱いを受けているけど、本人もさして気にしていないようだし良い…のかな?
「今日からはここにいる2人がAの仲間だよ!」
「おいチビ、俺も入れろって!」
夏彦さんとの口論(ほとんど一方的だが)で騒がしくなった放送室。
この人たちが、仲間……。
胸の中がざわざわする感覚。
「ねぇ、つかさくん。
私に一つ、提案があるんだけど……」
三人がこちらを向いて、キョトンとした顔をした。
「なるほどねェ…面白いじゃん!さすがA!!ヨシヨシヨシ……」
この子は何というか、スキンシップが激しいなぁ。
戸惑いつつも嫌ではない気持ちに、心がふわふわする。
一つだけ、記憶を戻してからずっと気になっていた事を聞いてみたら、つかさくんは意外にも快く答えてくれた。
ひとしきり喋った後につかさくんの一声。
「それじゃあサクラ……
今日はどんな噂にする?」
桜さんが耳にヘッドホンを付ける。
「そうね…………………」
隣にいるつかさくんと小さく目配せをして、新しい生活を妄想する。
「あなたの人生は、自分だけのモノだと思っていませんか?
もし、あなたの過去と今。未来すらも見通す人がいたらどうでしょう。
あなたのすぐ近くに……
こんな噂、知っていますか?
16時の書庫」
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名無しの刃(プロフ) - うおお、十四の怪の動画見たことありますよ!いいですよね〜(*^^*)でも何故かその動画見当たらないんですよね...関係ない話してすいません() (2020年3月15日 20時) (レス) id: 8bc040ebca (このIDを非表示/違反報告)
カルビ☆(プロフ) - ゆきさん» いえ、こちらこそ急なことで申し訳ありません。お互い頑張りましょう (2020年2月14日 0時) (レス) id: 9d5eab3caf (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - カルビ☆さん» こちらこそ感謝ですよ…。作品の宣伝については、作者様個々の実力で作品は評価された方が書く人も読む人も楽しめると思っているので、こちらからはお断りさせて頂きます。 高評価以外にカルビさんのお力になることが出来ず申し訳ないです… (2020年2月14日 0時) (レス) id: ad135fa375 (このIDを非表示/違反報告)
カルビ☆(プロフ) - ゆきさん» え、そうなんですか...!?ありがとうございます、!良ければ宣伝を((こら) (2020年2月13日 23時) (レス) id: 9d5eab3caf (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - カルビ☆さん» あら優しい…。カルビさんの作品、以前拝見したことありますよ。面白かったです。 (2020年2月13日 23時) (レス) id: ad135fa375 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆき | 作成日時:2020年2月12日 2時