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二人の心配 ページ38
(sideアズール、ジェイド)
「あの二人は今頃何をしていますかね。」
「ふふっ。気になるのですか?」
アズールとジェイドがそう話すのは勿論、Aとフロイドの事である。
海に旅立ってまだ半日も経っていないと言うのに、アズールは心配そうに二人のいる陸の方を見つめていた。
それに気付いたジェイドは苦笑しながらアズールへと話し掛ける。
「気にならない方がおかしいでしょう?貴方の片割れは問題ばかり起こしますし、Aさんに至っては何者かに狙われている訳ですから。」
「でも、僕達がいないから案外二人きりで清々しているのかもしれませんよ?」
「まるで私を小姑扱いしますね。」
「いえ、そういう訳ではありません。しかしそう聞こえていたなら申し訳ありませんね。」
歯を見せながらジェイドが笑う。
まるで悪いと思っていない笑い方である。
アズールはそれを見て頭に手を置き、軽く頭を振った。
「……早く用事を済ませて帰るとしましょう。」
「はい。そうですね。」
二人はその言葉を合図代わりにして、海の底へと潜っていくのだった。
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作者名:モネ | 作成日時:2021年10月5日 13時