え、陸の女の子って露出多くない？ ページ27
「ルリハタちゃん、海に行けなくなった。」
「え…、どうしてですか?」
「アズールが〜、ルリハタちゃんは泳げないから連れていけないって言ってて〜。」
「そう、ですよね…。」
残念そうな顔をするルリハタちゃんの頭を撫でる。
「だから今日の放課後から猛特訓って事で!」
「え…?」
「だ〜か〜ら〜!特訓すんの!これで泳げるようになったら海、入れるでしょ〜?」
「っ!!フロイドさん…!!」
「だから放課後一緒に寮に帰ろ〜?それで着替えて水槽で特訓!分かった〜?」
「はい!ご教授お願い致します!!」
「あはっ、堅いって〜。」
アズールと考えた作戦はこうだ。放課後に特訓して泳げるようにする。
それで海に連れていく!
……完璧じゃね?
その為に水槽の水ぜ〜んぶ入れ替えたし、めっちゃ水槽綺麗にしたし〜。
どこにも抜けなんてなくね?ってくらい完璧だった。
…途中までは。
「ルリハタちゃ〜ん!帰ろ!」
「はい、今日からよろしくお願いします!フロイドさん」
「うんうん。がんばろ〜ね〜?」
彼女を抱き上げ寮の鏡へ入ると早速着替え室へ連れ込む。
陸の人は水着に着替えないと駄目なんだってアズールが言ってたから彼女の特注の水着に着替えてもらう。
そしたらさ〜、俺、マジで鼻血出るかと思った…。
ルリハタちゃん、めっちゃ露出多くない?!
え、陸の女の子ってこんなに出すもんなの?!
いや、人魚の女の子も相当露出多いけど、ルリハタちゃんの場合、生足だよ?!
刺激強すぎない?!
「ちょっとアズール〜!!露出多くない?!」
「フロイド。陸の女の子はこれくらいが普通です。…僕も思いましたが。」
「おやおや、これは可愛らしいですね。記念に一枚撮ってもいいですか?」
「ちょ、ジェイド?!それ後でちょーだい?!」
「う、水着って初めて着ました。これで合ってるんでしょうか?」
「大丈夫ですよ。それが普通だと聞いていますので」
「似合ってますか?フロイドさん」
「いや、もう…めっちゃ似合ってるけど…!!」
「けど?」
「いや、似合ってる!!似合ってるよ!!」
「自棄になってませんか?フロイド。」
わあわあ騒いでいる時間が惜しいと早速彼女の力量を見ようと3人で固唾を呑んで見守る。
彼女が水の中に入ろうと足を恐る恐る出すが…。
「あ〜、やっぱり浮く?」
「…どうなっている?なんで彼女は浮いているんだ、フロイド?」
「なんか、花の化身?とかいう奴のせいで水の中に入れたことがないらしい…。」
「それは海に入る以前の問題では……?」
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作者名：モネ | 作成日時：2021年10月5日 13時
