海の計画…？ ページ26
結局途中で諦めたアズール達はそれでも沢山の採取結果にとても喜んでいた。
俺もルリハタちゃんが少しでも休んでくれて嬉しかったし、結果オーライってやつ。
ルリハタちゃんはあの後しばらく寝続けていたけどあそこで寝ると体が痛くなるから自室に連れて帰った。
勿論人避けをしてから。
歩いた道が全て花で覆いつくされるものだから後片付けが大変だったし、部屋の中も花で覆いつくされ意外と大変だった。
ジェイドはキノコも生えてたからか嬉しそうだったけど。
起きた時のルリハタちゃんはすっきりとした顔をしていたので先程までの苦労や疲労なんて吹き飛ぶ。
「私…すごく寝ていたんですね…。すみません、花達がご迷惑ではなかったですか?」
「全然大丈夫だったよ〜?寧ろ毎晩気を張らずに寝ていいってジェイドも言ってたし、今夜からそうしなよ〜?」
「…でも」
「俺らが良いって言ってんだからいいじゃん。はい、決定〜！」
「ふふ、強引ですね。でも…そういう所が……」
「ん?何か言った?」
「いえ、何でも…。」
頭を振り何もなかったと言うルリハタちゃんに「ふ〜ん」と言っておく。
そういう所が…なんだろう。気になるけどま、いっか。
「そういえばさ〜?この間、海に行きたいって言ってたじゃん?次の休みに3人で海に行く予定があるんだけど、ルリハタちゃんはどうする?残るって言うんなら俺も残るけど…」
「いえ、是非行かせてください!」
「あはっ、じゃあ、決まりね〜?」
お互い楽しみが出来てにっこり笑いが浮かんで来る。
しかし、その計画はアズールによって大きく崩れることになる。
「駄目です。連れていけません。」
「え〜?アズールのケチ〜」
「大体、彼女は泳げるんですか?まずはそこからでしょう?!貴方は彼女を溺れさせる気ですか?!」
「ルリハタちゃん溺れてみたいって言ってたけど?」
「いや、溺れさせてうっかり殺しては元も子もありません!!貴方もそれだけは嫌でしょう?!」
「…嫌だけどさ〜、ルリハタちゃんがやってみたいって思う事全部やってあげたいんだよね〜。折角海に興味持ってくれてるからさ〜。」
「だからって…、溺れさせてその恐怖を植え付けてどうするんですか?流石の彼女も余計に嫌いになりますよ?」
「それはやだ!」
「…ならこうしましょう。良いですか?＿＿＿＿＿＿」
なるほど。それは良い案だ。
早速計画に取り組むべくアズールとニヤリと笑った。
あぁ、楽しみになってきた!!
待ってて、ルリハタちゃん…!!
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作者名：モネ | 作成日時：2021年10月5日 13時
