大好きでいてもいいですか？ SHOTA

35 ページ35

「A、実はこれ、お揃いなんだわ」

『え！嬉しい・・・！』

「そ？よかった」

『お揃い欲しいけど翔太先輩嫌かなって思って言えなくて・・・』

「言ってくれてもよかったのに」

『嫌じゃないんですか？』

「まあ物にもよるけど・・・別に嫌じゃない」

『ふふ、嬉しいです！先輩ありがとうございます！』

「どういたしまして。お礼はちゅーでいいよ」

『！！さっきしたじゃないですか・・・！』

「じゃあハグして」

『先輩ってふたりになると甘えてきますよね』

「Aはしたくないの？じゃあいいわ」

『いやそういうことじゃなくて・・・！』

「ふ、わかってるわ 意地悪してごめん」



そう言って笑う先輩が、両腕を広げるものだから

わたしはそこに飛び込む








ブーブー ブーブー ブーブー



タイミング悪く着信を知らせるわたしのスマホ

画面見てみると、めめからだった

思わず部屋の窓を見ると

スマホを耳に当てながらこっちを見ている めめ

わたしとめめは、幼馴染でお隣同士

部屋も行き来はできないものの、ちょうど隣で

お互いが手を伸ばせば届く距離




「目黒って、典型的な幼馴染なのな」

『はい・・・』



先輩は無言でカーテンを閉めに行っていた

36→←34

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す