好きでいてもいいですか？ SHOTA

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『あ、もしもし』

「A？」

『はい、』

「わりいな、こんな時間に」

『起きてたんで、大丈夫です。先輩も飲んでたんですか？』

「まあ、うん」

『深澤先輩相当飲んでません？笑』

「ふっかもともと、弱いから笑」

『そうなんですね笑』

「・・・ごめん。連絡するって言ったのに」

『え？あー、大丈夫です』

「ほんとはすぐライン送ろうと思ってたんだけど」

『はい』

「なんて送ろうか迷ってたらだいぶ日にち経ってて・・・」

『先輩？だいぶ酔ってます？』

「酔ってない」



いや、多分これは酔ってるな。いつもの先輩ならこんなこと絶対言わない



「俺からの連絡、待ってた？」

『え？』

「全然ライン来ないって、思ってた？」



酔ってるのが大きいと思う。先輩の声がやけに甘い



『はい、先輩からの連絡、待ってました』

「明日にする？」

『はい？』

「映画」

『明日！？』

「なんか予定入ってんの」

『や、特にないです』

「じゃ、明日な」

『あ、はい』

「見たい映画決めといて」

『はい、』

「また明日、A」

『はい、また明日』



「翔太明日サークルないぞー」「知ってる」「え、なにまた明日って、明日Aちゃんと会うの！？」「映画」「は、デートかよ」「いいな〜」


先輩との電話を終え、自分から切るのはもったいなくって無言でスマホを耳に当てたままでいると

遠くで先輩たちの声が聞こえた

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