ravage . (ページ33)

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2017. ページ33

───気分転換に。

なんて言ってみたい。

夜だけど、明日の為に睡眠を取りたいんだけど、
身体が横になるのを拒否している。

明日も試合、なのになぁ。

横になると、メンタルがザワザワして。

なんか良くないことか、正反対に最上級のイイことが起こりそうで。

落ち着かない。滅多に、というかこんなことハジメテ。

疲労は勿論ある。

でも不思議と体力が回復してくるような変な感じがする。

「風邪、でも引くのかな？」
なんて考える。じゃあダメじゃん、ゆっくり休まないと。

....と、堂々巡りしてしまい、結局少しランニングするかと家を出る。

23時をまわったくらいの時間で、
冷たい風が身体に刺さる。

北海道ってやっぱり寒いんだな、なんて思うけど故郷とそんなに変わらないよねなんて自分を笑ったり。

試合にあんまり出てなかった時、よく行って自主練なんかしてた公園にでも行ってみようかな。

行先を設定した自分を後々褒める事になる。

.

『....ふう。少し走り過ぎたかな。』

家を飛び出して10分くらい走ってたみたいで、少し息がきれる。
時間も相まって空気はひんやり。吐く息は、純白。

いいな、このくらい私も心が純白だったらな。

街の街灯は少ないけど、空気が澄んでいて、ひんやりとする空気に反射して少し綺麗。

キラキラしているのが眩しい。

目に入った近くの公園で少し休んで、頭も冷やして家に戻らないと。
でもやっぱり寒いなぁ、って自販機で温かいミルクティーでも買ってみる。

普通の、ごくありふれたベンチに腰掛ける。

公園。日中は子供たちがワイワイ遊んでるんだ。

なのに、こんな時間に、こんな薄汚れてしまった女が居てもいいのか？なんて考え出したらキリがなくて。

なんでもかんでもネガティブになってしまう。

ほら、貴方のせいだよ？
不倫なんかするんなら分からないようにやってよ。

伝えることの出来ない思いを白い息と共に、吐き出す。

ほら。また、涙出てきた。

こんな時、どうすればいいんだろう。

心が持たないよ。助けてよ。

"翔平くん。"