【ナルト】カッコつけてる忍ですが実は怖がりです【男主】 (ページ6)

今日:11 hit、昨日:41 hit、合計:108,015 hit

過去と手紙ページ6

“後でワシの部屋に来い“

後っていつなんだ……？

どのくらい時間がたっただろうか

2分……いや2分1秒……いやいや2分3秒……いやいやいや「兄ちゃんってば！！」

その声でハッと我に

いや返ってるんだけど……←

顔をあげると
めんどくさそうに声をかける黄色の髪をした小僧がたっていた

『……なんだ、さっきのくそガキじゃねぇか

俺の時間計測の邪魔をするな

えーと2分……』

そう言ってもう一度下を向くと

「カカシ先生ってば、何なんだよこの兄ちゃん！

サスケより性格悪いってばよ！！」

と俺の方を指して騒ぐ

するともう一人のガキが

「なんだと、ウッスラトンカチ！」

と言ったので

『そうだそうだ！薄いトンカツめ！
イケメンエリートの俺を指しやがって』

カカシ「自分で言うのね……」

突っ込みを入れた
カカシは呆れながらポケットから紙を出し俺に渡してきた

『何だこれ……』

頭に＜？＞を浮かべながら
紙を受けとると

カカシ「まぁ読んでみって
……あの事件の前、俺達に渡される“はず“だった手紙だ」

渡される“はず“……だった？

その言葉に疑問を抱きながらも
渡された三折りの紙を開く

【Aへ】

手紙に書かれていたのは
どこやら癖のある丸い字

『……この筆跡……！』

何度も側で見てきたんだ

いつも横に
背にいたんだ

俺の背中を任せられた唯一の忍

俺より少し、ほんの少しだが
めっちゃ少しだが強かった

アイツは
いつも俺の隣に

そして前を歩いていた

必死で追い付こうと

必死で追い抜かそうと

横にたちたくて

横に並びたくて

アイツに認めて貰いたくて

その為に修行して強くなったのに

何もかも無駄になった

死んだらなにも残りはしない

そんなアイツが俺達に手紙か

笑わせてくれるじゃねーか

手紙を持つ手が僅かに震える

(師匠として頼んみたかったんだろうけど

今見せられちゃ

死ぬ事がまるで分かっていた見たいで
何かきにくわねぇよ)

【頼んだよ……俺達の子供を】

(任せとけってんだ……！)