【ナルト】カッコつけてる忍ですが実は怖がりです【男主】 (ページ45)

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スペシャリストページ45

「おーい、Aの兄ちゃーん！

ここだってばよー！」

『チャクラを使って木登り……

まさか、俺より先に出来るとはな』

自慢気に俺をみろおすナルト
に声が漏れる

「よっと、でもサクラちゃんは
一発でてっぺんまで登ったんだってばよ

さすが、俺の惚れた女……」

『なぁ金ガキ、お前今いくつだ』

俺がそう聞くと「むー」といった
後「だーかーら！オレはうずまきナルトだってば！！」と叫ぶ

……ナルト……

無意識のうちに
俺はその言葉を避けている

蘇る想いはいつも綺麗事とは
限らない

会いたい

もう一度触れたい

思えば思うほど

嫌な事も思い出してしまうのが
人間というものなのかも知れない

『わりぃわりぃ、ところで金ガキは何歳なんだ？』

「ぜってーわざとやってるってばよ……

えーと、12だけど？」

12歳……

まぁ、あいつには勝てなくても
俺には勝ってるな

チャクラ調整

『ふーん、まぁ、まだまだだな

火影なんて地位……』

「うん、だから

____もっともっと修行して強くなって

そんで、皆から認められるような
火影になるんだってばよ！」

『……っ』

“里の皆に認められる立派な火影になりたい“

“女性で初めての火影になってやる！“

変わらないその想いは

少しづつ

『そっか……なら』

俺に光を与えてくれる……。

『俺も頑張んなきゃな！』

ニシシッと笑うナルトの顔が

俺の初恋相手と重なって見えた

「よし！じゃあオレってば
任務に行ってくるってばよ！

Aの兄ちゃんは？」

『今回はパスだ

俺もやることがある』

*
『俺も……頑張んなきゃ、な』

木ノ葉病院の前で

小さくそう呟いた

決して逃れられない記憶から目を背けるのではなく

真っ直ぐ向き合うことで

きっと何かが変わるから……。

*

ヒルゼン「……さて、次は……ん？」

「ﾌｰ、しっかりとな……A」

ポンという押し印の音が
いつに増してよく響いた

【y076363 医療免許書

＿＿＿＿＿夜桜 A】