【ナルト】カッコつけてる忍ですが実は怖がりです【男主】 (ページ28)

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俺の医療忍術ページ28

まさか……

そう思った時にはもう遅い

『ﾁｯ』

俺は小さく舌打ちをすると共に
氷に身を突っ込む

白が術を解いたのかもしくは俺が幽霊となったか←

俺の体は氷をすり抜けた

このままじゃっ！

ﾄﾞﾝｯ

**

一瞬自分でも何が起きたか分からない

ただひとつ分かるのは

再不斬「……っ！？」

白の体から血があふれでている事だ……。

*

助けるか助けないか

忍としてか

己の願望か

『…………やっぱ、捨てきれねぇのかもな』

小さくそう呟くと
俺は白に近づいた

カカシ「A……！？
一体何を…………」

ﾌﾞｩｫｫｵｵ

『肺と胸骨がほぼやられちまってるな

……後は出血量

何をって……

……“助けるんだよ“

道を外しちまったこいつをな』

再不斬「何を馬鹿な事を……

お前は木ノ葉の忍だろ

んなことしてただで済むわけ……」

『なら、ここでこいつをほっておくのかよ……

そっちの方が“後味“わりぃーだろ？』

再不斬「……ﾌﾝｯ、その話が嘘じゃねぇ事を祈るぜ……詐欺師(トリックスター)よぉ」

『あぁ……』

一瞬気を抜いてしまえば
恐怖で気絶してしまいそうで
この場から逃げだしてしまう

だけど

ここで諦めたくなくて

矛盾した思いのまま

俺の手はゆっくりと白の傷口に持っていかれる

『……っ！？』

生温い赤い血が
指先に当たった瞬間

俺の中に何かが蘇った

再不斬「お前……まさか」

そのまさか……だな

ナルト「Aの兄ちゃん……？」

『……はぁ……はぁ

なんでも、……ねぇよ』

呼吸が落ち着かない

怖いのか

けど今止めれば

また同じ事を繰り返しちまう

『失いたくは……ねぇんだ！』

手から溢れ出すチャクラが
希望の光のような気がする

“ぜってぇー助ける！！“

その想いと共に
俺のチャクラが一段と強くなる

いや、あんまり強いと治療につかえねーけどさ←

*

チャクラの量が増えた

『……溜まりきったか』

だと、思う←

いやだって自分じゃみえねぇーし

カカシ「あれは……百豪の……」

カカシ、ナイスタイミング♭

長年ため続けたチャクラ

(ぜってー助けるからな！白！！)

***

ﾌﾞｩｫｫｵｵｵ

俺の手からでるチャクラが
自動的に傷を治していく

いや自動だったらどんなに楽か！！！