【ナルト】カッコつけてる忍ですが実は怖がりです【男主】 (ページ11)

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看病ページ11

カカシと別れた後

ダルい体を無理に起こし
ベッドに戻った

『ごほっごほっ
……あーだりぃ』

静かな部屋に俺の声が虚しく響く

こういう時に
一人暮らしとは不便だと感じる

毛布にくるまって寒さをしのぎ
眠りに入ろうとする

しばらくして
俺がうとうとと眠りの世界に飛びたとうとしたとき

[ゴンゴンゴン]

誰かが部屋の戸を叩いたんだろうけど

ノックとは思えない音がしたのは何でだ？←

『……ｹﾞﾎｯ、はい“っでいいぞ……』

痛い喉を押さえて声を絞りだす

するとガヤガヤとやかましい声が……ん、一人じゃ「見舞いに来たぞAー！！」

……ごめん、帰って

「ちょっとガイさん、いくら何でも病人の前で大声出さないで下さいよ」

よく言ったアオバ！ (ーー)♭

「にしても、相変わらず青春が感じられんぞ、A」

「それよりせまっくるしい部屋だな……むさっくるしいというか、なんと言うか」

そうしたのはおまえ達だ
ガイにアスマ

なんならお空に帰るか？

ジトーとした視線を送っても
二人は全く気づかない

「風邪がうつるから」を建前に
追い返そうとしたとき

「……ちょっと皆、Aは寝込んでるんでしょ、静かにしなさい」

ドアの方で声がして
その人物がゆっくりと部屋に入ってくる

長い髪はウェーブがかかっていて

キリリとする目元からは
視線が離せない

里一番の“幻術使い“といわれる
ナイスボディのクノ一

『……っ、ぐれない！』

それは俺の愛する夕日紅の姿だった

「！あら、起きてたの
ちょうど良かったわ、これを渡しに来たのよ」

そう言って紅が俺に蒼色の宝石がついたネックレスを差し出す

『…………』

「昔のものらしいけど
三代目が今も大事に取っておいて下さっていたのよ

感謝しておくのね」

『あ“ぁ“、……』

掠れる声でそう呟き
俺はネックレスを握りしめた

ていうか、俺看病してもらってないんだけど←