【ナルト】カッコつけてる忍ですが実は怖がりです【男主】 (ページ2)

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日常ページ2

【火影邸】

ヒルゼン「Cランク任務ご苦労じゃった……

だが人手の少ない今
お前にはもう少しレベルの高い任務をこなしてもらいたいのだが……」

そう言って三代目は提出した資料に目を通す

『いや～、俺にはこのくらいの
任務がちょうどいいですよ』

俺は笑顔で
三代目の誘いをあっさりと断る

いつもと変わらない会話

溜め息混じりに三代目が
話をを始める

「……よいか、A

お前は優秀な忍だ

里の皆もワシも信頼しておる

お前が任務をやらなければ誰かがやる事となる

もしそれがお前だったら
救えるかも知れない命だったとしてもお前はやらぬつもりか？」

三代目の声が少し低くなる

だけどそんなの関係ない

『俺じゃ、どうせ無理ですよ』

断るだけだ

お世辞でも何でもない

俺じゃ無理なんだ

「……いい加減にせい

……あれは
仕方の無かったことなんじゃ

……それともお前は
あやつが命を懸けて守った
者を見放すというのか……？」

『……』

……何事だ！？

……今手当てする、おい誰か清潔な……

……もう、いい、から……

生暖かい血が俺に教えてくれる

もう無理なんだと

救えないんだと

震える己の呼吸

どうする事も出来なかった
自分の情けなさ

俺は何もかも失った

『……なら、尚更じゃねぇか』

俺はそういって
三代目の目の前の机を叩く

痛々しい物音がｼｰﾝと静まり返った部屋に響く

一瞬驚いた顔をした三代目も
すぐに俺を見る

『……結局俺は何にも救えなかったんだ！

大切な奴も市民も忍だって……！

何にも出来なかったんだよ！！』

……優秀

……笑わせんじゃねぇよ

救えなかったんだ

俺は

何もかも

その為に強くなったっていうのに

『俺意外に優秀な奴なんて大勢いるだろ！

……任務は断る』

俺はそう言って部屋からでる

これが俺の日常だ……。