無理難題!? ページ6
A視点
そうして俺達は学園の外に出てきた。
槐『なんかちょっと不気味なとこだよな…。』
一「なんだよ槐、もしかしてこえーのか?」
まるでニヨニヨという文字が周りに見えるように煽ってくる一ノ瀬。
(なんでちょっと怖いと思ってんのばれたんだ?一ノ瀬ってもしや超能力者か…?)
…丸わかりである。
槐『なんだよ、怖いに決まってんだろ…て、あ!離れんな俺からー!』
一(は!?からかってやろうと思ったのに、何でこんなに素直なんだよ!!!?)
一「…たくしょーがねえなあ…」
と言いつついそいそとAに近づく。なんやかんや言って、一ノ瀬はこの仲良し感が気に入り始めていた。
槐『ありがとな、一ノ瀬〜!』
一(だめだ、しっぽが見える……)
あまりにも素直な謝意に、思わず顔を背ける一ノ瀬。
皇「ふっ…アホにビビりも加わったな」
槐『俺はビビりじゃないよ、多分…!』
(暗いところは昔を思い出すから…なんて言葉は飲み込もう。)
皇「…どうだかな」
そんなAの隠れた感情を知ってか知らずか、皇后崎は曖昧に言葉を濁した。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
無「ここは島の南にある"神羅の森"。学校まで直線で12キロ弱だ」
無「1時間以内に俺に捕まらず、学校へ戻れ。今から俺は敵だ」
(あの怖そうな先生から逃げられんのかな…しかもこの薄暗い森で…)
そろ…と辺りを見回すA。
一「普通だな」
無「一つルールがある。」
無「ゴールするにはこれが必要だ。ボールを持ってないと、ゴールしても無効だ」
○先生に捕まったらその場で拘束
○全員拘束されたら終了
○ボールがないとゴールができない
○制限時間 一時間
槐/一(ヤバい…ルール覚えられるか不安だ…)
遊「つまり先生から逃げつつ、同級生とも競ってことですね!」
(なんだか知的な男の子だ…頭いーのかな…)
無「そう。ちなみに言っとくが…」
無「ゴールできなかった奴は"即退学"だ。1」
一「は!?退学!?」
無「最低三人は退学になる。2」
一「んなすぐ退学って、わけわかんねぇよ!」
(なんでこの先生は指一本で腕立て伏せやってんだ??)
無「わかれ。ここが普通の学校と思ってるなら、一回死ぬか?」
槐『なんだか物騒な…』
Aがボソッと呟く。
無「お前も分かってないようだな、槐。」
(ひいっ!怖いよその目つき!)
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みこ(プロフ) - 月兎さん» コメント嬉しいです!原作を知るきっかけの一助ができたのなら良かったです!また少しずつ更新していきたい所存です! (2023年2月21日 2時) (レス) id: 5de5538111 (このIDを非表示/違反報告)
月兎(プロフ) - この小説がきっかけで原作を読み始め、見事にハマりました!素敵な作品をありがとうございます!これからも更新楽しみにしてます...! (2023年2月17日 17時) (レス) id: d1823f8608 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - ドリコク鳥さん» コメントありがとうございます!手探りのため少しずつ書式が変わっていってますが、読みやすいと言って頂けてとっても嬉しいです…!これからも楽しんでもらえれば幸いです!! (2023年1月27日 21時) (レス) id: 5de5538111 (このIDを非表示/違反報告)
ドリコク鳥(プロフ) - 好みブッ刺さりました…!男主君の性格が大好きです!文章もとっても読みやすくて…更新fightですッ! (2023年1月19日 11時) (レス) id: debadd0cbf (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - 真白さん» っすぅ…。コメントありがとうございます!そう言ってもらえて大変嬉しいです!ニチャりながらの応援…どうぞこれからもお願いします! (2022年10月3日 0時) (レス) id: b46bf5c3ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこ | 作成日時:2022年9月3日 19時