〇甘く綻ぶ ページ15
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「どう？おいしい？」
「めっっっっっちゃおいしいです…！」
「よかったぁ、おれも、いただきます！」
少し不安そうな顔をしていた先輩は、私の感想を聞いてほっとしたような表情をみせた。
うまそ〜と言いながらフォークに1口分乗せたケーキをぱくりと口に入れた柾哉先輩の表情が緩む。ぽわん、と音がしそうなくらい幸せそうで、こっちまで幸せな気分になった。
「おいしいですか？」
「めっっっっっちゃおいしい！」
「それはよかったです」
「こんな可愛いカフェひとりじゃ来られないから、一緒に来てくれて嬉しい。ありがとう」
俺一生このケーキ食べられないのかなって思っちゃってたよ〜って笑う先輩。神様、柾哉先輩を甘党にしてくれてありがとうございます！私、いますごくしあわせです！
「ねぇ、1口交換しようよ」
「いいですよ」
お皿ごと差し出そうとすると、はい、と差し出されたのは先輩のフォークに乗せられたケーキ。
「え」
「あーん」
ふざけてる感じでもなく、普通に、いつも通りの笑顔で差し出されたフォーク。間接キス…なんて言う年頃でもないけど、こんなの、緊張するのは変わらない。誰かが柾哉先輩はいい意味で人たらしだって言ってたけど、本当にその通り、人に愛されるために生まれてきたみたいな人だ。
「いらない？」
「い、いります！」
開けた口に、ケーキが入れられる。ドキドキして味なんてわかんないよ…って言いたいところだけどしっかり美味しくて、やっぱり話題のお店はすごいなって。
「俺にもちょうだい」
「っ、はい、」
あーんって自分で言いながら口を開けて待っている柾哉先輩。もう、ドキドキして死んでしまいそう。
震える手をどうにか押さえて自分のフォークに乗せたケーキをゆっくりと先輩の口に運んで、形のいい唇に挟まれたフォークをゆっくりと引き抜く。
「おいしいですか？」
「おいしい！まじでしあわせ〜」
「それは、よかったです」
あまりにも幸せそうに笑うから、私まで幸せな気持ちになって1秒前のドキドキはどこかに飛んで行った。
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み(プロフ) - えす氏さん» 更新おまたせしました！ぜひ読んでいただけたら嬉しいです！ (2022年1月14日 21時) (
レス) id: b074cc1820 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - くまさん» コメントうれしいですー！ありがとうございます！続きも頑張ります！ (2022年1月14日 21時) (レス) @page43 id: b074cc1820 (このIDを非表示/違反報告)
えす氏(プロフ) - 柾哉先輩(/ _ ; ) 更新待ってました。続きが気になります！ (2021年12月15日 22時) (レス) id: 5baf972c67 (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - 更新嬉しいです！！！！もー、まさや先輩（ ; ; ）？！笑 続きめっちゃ気になります！ (2021年12月15日 19時) (レス) @page42 id: ff03694f37 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - くまさん» 手汗！（笑）うれしいですー！柾哉先輩まだまだ出てくるので、楽しみにしていてください！ (2021年9月9日 15時) (レス) id: b074cc1820 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みお | 作成日時：2021年8月13日 22時
