those three little words

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「雄大、何ニヤニヤしてるの」

「え？ニヤニヤしてた？」



してたよ…変なの〜！って言いながら笑うAが何かを思い出した様に話し始める。



「そういえばさぁ」

「ん〜？」

「昔洗面台でしゃぼん玉作って雄大ママに怒られたよね」

「え」

「雄大はしゃぎすぎてベッタベタでさ〜、懐かしいな〜」


「…俺もいま、同じこと思い出してた」




え？ほんと？すごい！って目を丸くするA。その顔も、あの頃からずっと変わらない。




「Aは俺の考えてることわかるん？」

「そっくりそのまま返すよ。私もいつも同じこと思ってる」




まあ、雄大私の事大好きだもんね！ってふざけたように言うAに、当たり前やろ〜！って寝癖のついた髪をぐしゃぐしゃに撫でた。





初めて出会ったあの日から、Aは俺の太陽だ。


Aのいない世界でも、それなりに楽しく過ごせていたとは思うけど、きっと、それなりだ。
この先どんなに辛いことがあっても、生まれ変わるならAがいるこの人生を選ぶって断言出来る。



あの日俺に差し出してくれた手が、いまの俺を作ってくれた。





あの頃は俺より大きかった背も、手も、いまじゃ比べ物にならないくらい小さくて華奢で。



太陽みたいに明るいけど、時には雨が降ることだってある。



優しくて繊細で泣き虫なAを俺が守るんだって、昨日は冗談みたいに言ったけど、本当に本気で心の底からそう思ってるよ。





「今日しゃぼん玉買って帰ろ！」

「そやな！あしたピクニックしよや」

「いいねぇ〜」



憂鬱な月曜の朝も、2人でいれば楽しくなる。キッチンから聞こえる、雄大〜何食べる〜？ってAの声も相まって、あーなんか、幸せすぎて泣きそうや。






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