M!LKの最年少は国宝級美女 (ページ43)

今日:93 hit、昨日:118 hit、合計:36,589 hit

車内ページ43

『あと何分で着くかな？(小声)』

仁人「あー...あと何分かかりそうですか？」

7人乗りの移動車の1番後ろに座る舜太と私、とその前に座る仁ちゃん

普段はガヤガヤするM!LKの移動車もメンバー3人だと、独り言が伝わる程で

仁人「あー..40分だって、舜太にもたれて寝てな？？」

舜太「ええよ、寝な？」

『ん、ありがと』

仁ちゃんが乗った時には、既に生理による眠気が私を襲っていて、
でも、言葉なくしてそんな私に気づく仁ちゃんはやっぱりリーダー向きなのだと改めて納得する。

舜太「酔ったん？大丈夫？」

『酔ってはない』

仁人「薬は？」

『飲んでない』

舜太「あ、もしかして来たんか」

『ん、来たから眠いんよ』

自ら打ち明けなくても、こういう時だけ察しの良い仁ちゃんと物分りの良い舜太。

メンバー内に、私だけの症状を理解して寄り添ってくれる男性が5人もいることがどれだけ有難いか。

舜太「身体冷やしたらあかんやんなぁ、ダウン膝に掛けとく？」

『ありがと』

仁人「舜太、ほい。カイロ」

舜太「あ、ありがと〜。A良かったなぁ」

『ん...』

舜太「撮影までにマシになるとええなぁ、横向きになる？」

すぐに黒のダウンを脱いで膝に掛けてくれて、舜太は出来る旦那さんになると思う。自分用のカイロを態々開けてくれる仁ちゃんも。

普段よりもゆとりのある後部座席で、体勢を崩して舜太の膝に頭を置く。

舜太「さっきよりも楽なんやったらそれで寝てええよ」

ダウンを肩に掛け直して、背中をゆっくりさすってくれる大きな手が心地良くて。

そのまま到着まで優しい匂いに包まれて眠ることができた。