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美しい歌声を聞いたクイナの瞳から、一筋の涙がこぼれ落ちた。
「うち、その歌よく聴いてたわ……」
懐かしいなあと笑うクイナ。
目を瞑り、澄んだ声を胸に刻むように聴き入る。
「必ずまた会おうねって、そんな想いを込めた歌だよ。」
歌い終えたAが繋いだ手をぎゅっと握り、優しく微笑んだ。
「……素敵な歌ね……」
「アンさん……！」
アンが弱々しくAの手を握り返す。
ゆっくりと呼吸をする彼女は、寸前のところで命を繋ぎ止めているようだ。
「また……どっかで会ったら……」
消え入りそうな声で言葉を紡ぐアン。
Aはぽろぽろと涙を流しながらそれを聞いていた。
「友達になろう……」
Aとクイナの目を見たアンがふっと笑い、天を仰いで動きを止めた。
冷たくなってゆく彼女の手を握るAが唇を噛み締める。
「……A。」
「なに？クイナ。」
「帰ったら、3人でまた会おうな。」
「っ……うん。絶対だよ。」
Aとクイナがお互い泣き笑いの表情で何度も頷く。
「うち、Aの舞台を観てみたい。もういっかいAの歌が聴きたい。」
「うん。うん。絶対、来てよね？2人を招待するから。」
「ああ……約束、やで。」
Aがクイナをそっと抱きしめる。
約束だよ。
そう呟きながら。
「じゃあ、またな……A。」
「またね、クイナ。アンさん。」
ありがとう。
Aの穏やかな声が、茜色の空にすっと吸い込まれていった。
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shiki(プロフ) - ドラマを見てこちらの小説に辿りつき読ませて頂きました！とても面白かったです！続きのお話も気になり読んでみたいです。よろしければパスワード教えて頂けますでしょうか😌？ (5月4日 13時) (
レス) id: 0b2b8118a9 (このIDを非表示/違反報告)
Miro(プロフ) - とても素敵なお話でした！よろしければパスワード教えて頂きたいです！ (12月11日 0時) (レス) @page47 id: fd725bb22b (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 面白かったです！まだ大丈夫でしたらパスワード教えていただきたいです！ (12月3日 19時) (レス) id: a20e214c83 (このIDを非表示/違反報告)
のんき(プロフ) - とても面白かったです！続きのお話も気になるので宜しかったらパスワード教えて頂きたいです！m(_ _)m (10月3日 8時) (レス) id: da26660dd9 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - ゆんさん» ゆんさん、ペントレに引き続きこちらの作品も読んでくださったのですね！とても嬉しいです！ありがとうございます🥲メッセージにてパスワードお送りしましたのでご確認ください🐈💐 (5月18日 1時) (レス) id: 9157f8724a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おこめ | 作成日時：2023年2月21日 1時
