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「倫也さん、パスです!」


什器の影に隠れつつ移動する二人。
Aは持っていた緑色の置時計を天龍に渡した。


「.....よし、おには居ないみたいだ。」


周囲を観察すると素早く階段へ向かう。
四階へ到着すると今度は天龍からAに時計を手渡した。
おもちゃ売り場の方をじっと見る。


「あれは.....」

「おに、ですかね。」


全身黒い服装の人物を見つけた。
手にはアサルトライフル、頭部に鳥の被り物。
そのちぐはぐさが異様な雰囲気を醸し出していた。
一定の場所をぐるぐると周回している。


「ふざけた格好だよ.....愉快犯だろうな。」

「でもあの人の近くにあります、たからばこ。」


お○○足元にはおもちゃの宝箱が置いてあった。
天龍がAの手から時計を受け取りつつ、真っ直ぐに目を見て言う。


「俺が回り込んで気を引くから、その間にAちゃんはこの時計をたからばこに入れて。」

「えっ、でも.....」

「1分以内に済ませよう。ゲームの残り時間も少ないみたいだから.....いろをたからばこに入れたら下の階で合流、いいね?」

「.....わかりました。」


にこりと優しく笑った天龍は時計を手渡し、身をかがめて移動する。
フロアの端に着くとわざと商品を棚から落とし音を立てた。


「!」


音に気付いたおにがそちらへ向かう。
それを見計らったAがたからばこを目指して駆け出した。

あと少し。
その瞬間、おにがこちら側に気付いて戻ってきた。
銃口が向けられる。

あ、死ぬーーー

Aはぐっと目を瞑った。



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npng01(プロフ) - 初めまして。作者さんのお話にハマってしまいました。パスワードを教えていただきたいです☺︎ (4月28日 8時) (レス) id: c93a1c32d7 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 初めまして。チシヤが推しなので楽しく読ませて頂いてます!良ければパスワードを教えていただきたいです! (9月20日 17時) (レス) id: d73fb9ea10 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ(プロフ) - このお話とても大好きです!良ければパスワード教えて頂けませんか(т-т) (7月15日 8時) (レス) id: 3340ef99aa (このIDを非表示/違反報告)
日笑(プロフ) - とても楽しく読ませて貰っています!ぜひパスワードを教えて頂きたいです!!これからも応援しています!! (2023年3月4日 21時) (レス) id: d4c1bf10fe (このIDを非表示/違反報告)
桃佳(プロフ) - 初めまして。いつも楽しく読ませていただいてます!宜しければパスワードを教えていただきたいです!よろしくお願いします! (2023年2月7日 0時) (レス) id: bb9872c217 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おこめ | 作成日時:2023年1月14日 9時

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