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Aと天龍もチシヤの後を追いエスカレーターへ向かう。
二階に到着すると、スマートフォンから通知音が鳴った。
『この階のいろは、あかです。』
スマートフォンの画面に赤色の文字が表示される。
天龍が近くにあった赤色のヘッドホンを手に取った。
「これをたからばこ?に持っていけばいいんだな。」
『10秒経過』
「??」
時間をカウントする音声。
二人が顔を見合わせると同時に、奥の売り場から凄まじい爆発音が聞こえた。
ガシャン!ドサッ...
「?!なに?!?」
早足で様子を見に行くと、そこにはーー
「.....イヤッ!」
「!!見るな、Aちゃん!!!」
片腕が吹き飛ばされ、頚部もちぎれかけた男性が血溜まりの中に倒れている。
周囲にはオー○○○の破片。
『50秒経過』
「!」
咄嗟の判断で持っていたヘッドホンを投げ捨てる天龍。
男性の遺体から距離を取ると、Aを庇うように抱きしめた。
「.............何なんだよ、本当に。」
「倫也...さん.......」
天龍の腕の中のAは小さく震えている。
顔色が真っ青だ。
「この場所から離れよう、外に.....」
「外に出たらお前らも死ぬぞ」
「?!?」
背後から坊主の男性が近付いてきた。
遺体を一瞥するとそのままエスカレーターに乗り下の階へ降りていく。
「死ぬって.....なに?わたしたちは何に参加させられているの.....?」
「Aちゃん.....」
ギュッとAを抱きしめる天龍。
「ああああ!!!助けてくれええ!!!!」
恐怖に怯える二人を追い詰めるかのように、断末魔と銃声が響き渡った。
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npng01(プロフ) - 初めまして。作者さんのお話にハマってしまいました。パスワードを教えていただきたいです☺︎ (4月28日 8時) (レス) id: c93a1c32d7 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 初めまして。チシヤが推しなので楽しく読ませて頂いてます!良ければパスワードを教えていただきたいです! (9月20日 17時) (レス) id: d73fb9ea10 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ(プロフ) - このお話とても大好きです!良ければパスワード教えて頂けませんか(т-т) (7月15日 8時) (レス) id: 3340ef99aa (このIDを非表示/違反報告)
日笑(プロフ) - とても楽しく読ませて貰っています!ぜひパスワードを教えて頂きたいです!!これからも応援しています!! (2023年3月4日 21時) (レス) id: d4c1bf10fe (このIDを非表示/違反報告)
桃佳(プロフ) - 初めまして。いつも楽しく読ませていただいてます!宜しければパスワードを教えていただきたいです!よろしくお願いします! (2023年2月7日 0時) (レス) id: bb9872c217 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おこめ | 作成日時:2023年1月14日 9時