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選ぶ、何をだろう。
ミラに提示された選択肢。
考えても全く意味がわからず混乱した。
どこかでそんなタイミングがあるのだろうか。
「難しい顔して、どうかしたの？」
いつの間にか部屋に入ってきたチシヤがこちらを見ていた。
なんでもないよ。
そう返答しソファに体を預ける。
自分の脳みそのキャパシティがもう少しあれば。
そうすれば隣にいる彼のように賢く思考できるだろう。
長いまつ毛を伏せた彼の端正な顔を盗み見る。
「チシヤみたいな頭脳が欲しい.....」
「藪から棒に、何？」
「学生の頃、もう少し頑張って勉強しておけばよかったかなって。」
「勉強できても使えないやつはいるけどねぇ。」
彼の、人を小馬鹿にしたような態度は嫌いではない。
なんとなく可愛く思えてしまうのは彼に特別な感情を抱いているからなのか。
「どうしてそういう話になったわけ？」
「.....さっきね、ミラさんが.....」
ことのあらましを説明する。
んーと人差し指を唇に当て思考をめぐらせるチシヤ。
「.......ずっと考えてたことがあるんだけど、もしかしたら繋がるかもしれないな。」
「もしかしてこの世界のこと？」
「まだ完全にはわからないけどね。また何かあれば俺に教えてよ。」
チシヤの猫のような瞳がAをうつした。
数時間とは違う、嬉しそうな自分の姿。
なんて現金なのだろう。
傷つけてしまった人がいるのに、今こんなに心が落ち着いている。
「チシヤは......」
「.....なに？」
「ううん、なんでもない。」
「ふぅん。」
いいのだ、言葉にしなくても。
そこにいてくれれば。
あわよくば今この世界にいる全員で、帰りたい。
欲張りかもしれないが、ひとりひとりに待つ人がいて、帰りたい場所があるはずだ。
そうでない人もいるのかもしれないが。
彼はーーチシヤは、今どう思っているのだろうか。
少しだけ、胸がちくりと痛んだ。
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npng01(プロフ) - 初めまして。作者さんのお話にハマってしまいました。パスワードを教えていただきたいです☺︎ (4月28日 8時) (
レス) id: c93a1c32d7 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 初めまして。チシヤが推しなので楽しく読ませて頂いてます！良ければパスワードを教えていただきたいです！ (9月20日 17時) (レス) id: d73fb9ea10 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ(プロフ) - このお話とても大好きです！良ければパスワード教えて頂けませんか（т-т） (7月15日 8時) (レス) id: 3340ef99aa (このIDを非表示/違反報告)
日笑(プロフ) - とても楽しく読ませて貰っています！ぜひパスワードを教えて頂きたいです！！これからも応援しています！！ (2023年3月4日 21時) (レス) id: d4c1bf10fe (このIDを非表示/違反報告)
桃佳(プロフ) - 初めまして。いつも楽しく読ませていただいてます！宜しければパスワードを教えていただきたいです！よろしくお願いします！ (2023年2月7日 0時) (レス) id: bb9872c217 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おこめ | 作成日時：2023年1月14日 9時
