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「Aちゃん!!」


三階に戻ると天龍が勢いよく駆け寄ってきた。
少し左足を引きずっているように見える。


「良かった、無事で.....」


Aの姿を確認しほっと胸を撫で下ろす。
しかし頬の傷を見ると一転、表情を強ばらせた。
一緒に歩いてきたチシヤを睨みつける。


「あんた.....Aちゃんを囮に使ったのか?それとも.....」

「違います倫也さん!落ち着いてください。」


普段の穏やかな雰囲気と全く違う、殺気立った天龍を見たAが慌ててチシヤとの間に入る。
チシヤは余裕綽々という顔をしている。


「びざが手に入ったから、これでしばらく生き延びられるよ、お兄さんも。」

「“びざ”.....?」

「お姉さんにざっくり説明しておいたから後で聞いて〜」


じゃあね〜と手を振ったチシヤは、その場を後にしようとする。
会釈をするAを見て口角を上げた。


「ああそうだ。この階に薬売り場があるから行くといいよ。あと.....さっき話したこと.....考えておいて。次会った時改めて誘うから。またね、A。」

「え.....あ、はい。チシヤさん、お気を付けて.....!」


足早に去っていくチシヤ。
天龍は怪訝な顔をしてその後ろ姿を見ている。


「わたし、湿布とか塗り薬を取ってきます!その後チシヤさんに聞いた事、お伝えしますね。」


Aも自身のそばを離れ、一人になった天龍は、何度目か分からない深いため息をついた。



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npng01(プロフ) - 初めまして。作者さんのお話にハマってしまいました。パスワードを教えていただきたいです☺︎ (4月28日 8時) (レス) id: c93a1c32d7 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 初めまして。チシヤが推しなので楽しく読ませて頂いてます!良ければパスワードを教えていただきたいです! (9月20日 17時) (レス) id: d73fb9ea10 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ(プロフ) - このお話とても大好きです!良ければパスワード教えて頂けませんか(т-т) (7月15日 8時) (レス) id: 3340ef99aa (このIDを非表示/違反報告)
日笑(プロフ) - とても楽しく読ませて貰っています!ぜひパスワードを教えて頂きたいです!!これからも応援しています!! (2023年3月4日 21時) (レス) id: d4c1bf10fe (このIDを非表示/違反報告)
桃佳(プロフ) - 初めまして。いつも楽しく読ませていただいてます!宜しければパスワードを教えていただきたいです!よろしくお願いします! (2023年2月7日 0時) (レス) id: bb9872c217 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おこめ | 作成日時:2023年1月14日 9時

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