M!LKest -勇者M!LKの大冒険- 下 (ページ4)

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第十八話① ページ4

舜太「だ、太智君！？そんな…うああああ！！！」

その光景に舜太は取り乱し、炎の球を魔王に打ち出す。

魔王は今度は黒い炎の球を作り出すと、それを舜太めがけて放った。

放たれた黒い炎は舜太の炎を掻き消し、舜太の体を包み込む。

舜太「うぐああああ？！あ、熱い！！！」

舜太の体は黒い炎で燃え上がり、そのまま舜太は大やけどを負って、全身血まみれで倒れこんだ。

瑞生「だ、ダメだ…やっぱり、やっぱり！！見えた通りじゃないか！！！未来は…変えられないんだ…！」

仁人「み、瑞生！待て、やめろ！！」

瑞生は今までにないぐらい取り乱し、魔王に駆け出して水晶玉を掲げた。

水晶玉はオレンジの閃光を放ち、魔王を閉じ込める。

瑞生「？！うわっ！！」

が、水晶玉は一瞬で黒く染まり、勢いよく破裂したかと思うと、黒い煙と共に魔王は難なく水晶玉から脱出してきた。

魔王「このレベルの封印、我にはどうということはない。死ぬがいい」

次に魔王が瑞生に手をかざすと、瑞生の体は黒い球体に閉じ込められ、球体ごと瑞生の体は爆発を起こした。

力なく瑞生は全身から血を噴き出して、地面に倒れこむ。

琉弥「こ、こんな…皆…や、嫌だ…。もうやめてよぉおお！！」

琉弥は泣きながら毒を魔王めがけて吹きかける。

しかし、それも魔王には効かない。

逆に魔王の放つ黒い毒霧が琉弥を包み込んだ。

琉弥「お、俺が…毒に負ける…なんて…」

口や鼻から血を吐き出し、琉弥も力尽きる。