M!LKest -勇者M!LKの大冒険- 下 (ページ16)

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最終話③ ページ16

魔王「ぐふっ…？！な、なんだ…？！」

琉弥「皆の煌きの力のおかげで…やっと俺の毒が効いたみたいだね！！」

魔王「毒…？！我の胸が…毒に侵されている…？！くそ…叩き潰してくれる！！」

そう言って魔王は残った右腕を振り上げる。

しかし、その腕は勢いよく燃え上がると、焼けただれて崩れていく。

舜太「さっきのお返しや！！」

魔王「ぐっ…！！ふざけるな…！！勇者め…！！吹き飛ぶがいい！！」

魔王の背中の翼が大きく開かれ、激しく羽ばたき始めた。

突風が怒る中、大きな雷鳴が鳴り響き、その翼を青い稲妻が貫いた。

太智「どんなもんよ！！俺の力！！」

全ての攻撃を阻まれ、魔王は完全にその動きを止めてしまった。

瑞生「よし…これで、魔王の動きを完全に封じた！！今だ仁人！魔王に…止めを！！」

仁人の両手に握られた聖剣が、一層激しく光り輝いていく。

七色の光を纏いながら、仁人は聖剣を振りあげた。

仁人「…聖剣よ！！今こそ力を！！」

仁人の言葉と共に振り下ろされた聖剣から、眩いばかりの閃光がほとばしり、魔王の体を包み込んでいく。

仁人「チェストォオオオオ！！！」

七色の光が、煌きが、ついに魔王の体を切り裂いた！▼

魔王「我の体が…煌きに…飲み込まれていく…」

そして―