M!LKest -勇者M!LKの大冒険- 下 (ページ15)

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最終話② ページ15

琉弥「こ、これが魔王…？！」

舜太「ば、バケモンやあ！」

瑞生「醜い姿だね」

太智「つよそぉー！」

柔太朗「なんて闇の力だ…」

勇斗「でも俺達だって負けてない！！俺たちも本気でいこうぜ！」

仁人「ああ！7人の力を合わせて、必ず魔王を倒す！！」

魔王「やってみろ…！」

巨大な魔王の腕が、仁人達に向かって振り下ろされる。

間一髪で仁人達はその腕を避けるが、振り下ろされた腕の衝撃で、大地が割れて、地震が起こった。

仁人「な、なんて力だ！！」

柔太朗「だが、パワーが上がった分、避けられないスピードじゃない」

瑞生「それに、あの魔王は一つ、過ちを犯した」

仁人「え…？」

勇斗「そうだな」

琉弥「次が来るよ！」

再び、魔王の巨大な腕が勇者達に振り下ろされる。

しかし、それは地面に叩きつけられることはなく、空中で制止した。

瑞生「これだけ体が大きいと、狙ってくれと言ってるようなものだよね」

オレンジの光が魔王の左腕を包み込んで動きを止めている。

魔王「おのれ、その程度…！」

しかし、次の瞬間、魔王は体勢を崩してその場に跪いた。

魔王「何だ…？！我の体が…？！」

いつの間にか、魔王の右足が凍り付き、地面に固定されている。

柔太朗「観念しろ…魔王！」

魔王「ふざけるな。ならばこれで…」

左足を持ち上げようとした瞬間、その足が見る見るうちにボロボロに崩れ去っていく。

勇斗「これ以上、お前の好きにはさせない！」

魔王「我の足が…酸化されて分解していく…？！小癪な…！！」

今度は、口から黒い煙を吐き出そうと、大きく口を開ける。

が、そこから出てきたのは魔王の大量の血だった。