M!LKest -勇者M!LKの大冒険- 下 (ページ11)

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第二十話① ページ11

仁人「なるほど…」

柔太朗「でもじゃあ、尚更魔王を倒すのなんて無理じゃないか…」

瑞生「そうだね…伝説の勇者さんは一人で魔王と互角だったんでしょ…？」

琉弥「俺たち、魔王に手も足も出なかったんだよ…？」

神「そうじゃな。一人一人では伝説の勇者には到底及ばんかもしれん。じゃがおぬしらは7人おる！」

勇斗「7人…」

神「そう。一人では倒し切れなかった魔王も、おぬしら7人の力を、光を合わせれば必ずや魔王を打ち倒すことができる！」

仁人「そんなこと言われても…、どうすれば…。私の力なんて何の役にも立たなかったんだぞ…」

神「ほっほっほ。仁人よ。おぬしは自分の力を勘違いしておるのお」

仁人「勘違いだと…？」

神「言ったじゃろ。お主は煌きの力を持っておると」

仁人「あぁ。魔王には通じない、か弱い光を出すことができる能力な…」

神「違う。おぬしは7人全員の煌きを引き出す力を持っておるのじゃ」

仁人「全員の、煌き…？」

神「そう、それこそ、お主にしかない特別な力。そしてそれこそが、魔王を打ち倒す最大の武器となるはずじゃ」

仁人「そんなもの、どうすればいいんだ…」

その時、神の作り出した結界にひびが入りだした。