第三話�� ページ9
仁人と太智は舜太に事の成り行きを話して聞かせた。
舜太「ホンマに？俺が？勇者って」
舜太は何がおかしいのか、笑い転げていた。
舜太「おもろ！じゃあ俺も付いて行ってええの？」
仁人「もちろん。そうしてもらわないと魔王を倒せない。…らしい」
舜太「そっかー。ほな、ちょっと準備してくるー！」
そういうと、舜太は自分の村の方へ駆けて行った。
神「ほっほっほ。3人目が見つかったようじゃな。あやつは炎を操る能力か」
仁人「出たな神！」
太智「どうせまた変な名前つけに来たんだろ？！」
神「失礼な！今回はお前さんらに、おっ得な情報を持ってきてやったというのに！」
仁人「おっ得な情報？」
神「そうじゃ。ここから東に向かった村に、魔王の居場所を知っているという人物がおるそうじゃ」
太智「本当かな〜？魔王がどんな奴かも知らなかったくせに」
神「ぐっ、それはそれ。これはこれじゃ！とにかく、その人物に会いに行け！魔王攻略のヒントになるかもしれんしの！」
仁人「まぁ、今は行く当てもないし、仕方がない」
神「ほっほっほ、そうじゃろそうじゃろ！」
仁人「なんかむかつく」
舜太「お待たせ！」
太智「おいおいおい！なんだよその荷物！！！？」
舜太「ん？お菓子パーティするやろ？」
舜太は持てるだけの籠と背中袋を持っていて、中には果物や砂糖菓子がぎっしり詰まっていた。
仁人「遠足にお菓子を持ち込めるのは300円までです！」
太智、舜太「えええええぇええええ？！」
神「おぬしら！遠足気分で旅すな！！」
3人のどたばた勇者の旅はまだまだこれから。
果たして魔王のところにたどり着けるのであろうか。
神「ん〜、こやつは"情熱の全力天然勇者"じゃの！」
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作者名：milkssss | 作成日時：2019年7月15日 20時
