M!LKest -勇者M!LKの大冒険- 上 (ページ40)

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第十三話③ ページ40

ハヤト「う…ぐあ…！！」

すると、ハヤトは頭を抱えて苦しみだした。

ハヤト「うぅ！！ぐああああ！！！」

黒いマントから、黒い煙がさらに勢いよく噴き出し、辺りを黒く染めていく。

仁人「なんだ…？！どうしたんだ…？！」

瑞生「じ、仁人！あれを見てみろ…！！」

仁人「そ、そんな、まさか…！！」

頭を抱えるハヤトの右手の甲には、なんと桃色に輝く牛乳瓶のマークが！

ハヤト「おのれ勇者ども…！覚えてろ…！」

黒い煙を纏いながら、ハヤトは空中に浮かび上がった。

琉弥「逃げる気だ！」

瑞生「させない！」

空中へ逃げるハヤトの周りをオレンジの閃光が包む。

やがてハヤトは、瑞生の持つ水晶玉に吸い込まれた。

瑞生「ぐっ…。すごい力だ…。あまり長い時間、閉じ込めておけないな…」

オレンジの水晶玉が徐々に黒く染まっていく。

仁人「瑞生、私もその中へ送ってくれ」

瑞生「仁人ならそう言うと思っていたよ」

仁人「あの魔王の正体を確かめてくる」

太智「俺も行くぜ！」

舜太「もちろん俺も行くで！」

琉弥「俺も俺も！」

柔太朗「なんだか知らないが、俺も行かせてもらうぞ」

瑞生「…この能力の最大の弱点は、僕自身はこの中に行けないことだ。だから皆、頼んだよ」

仁人「任せておけ」

そして、眩い光が5人を包み、その姿は消えていった。

瑞生「皆、気を付けて…」

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