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第九話�� ページ26
仁人「ん？なんだこの匂い…」
森の奥から、甘くていい香りが漂い始めている。
太智「めちゃくちゃいい匂いがする〜」
舜太「ん〜、木の蜜に吸い寄せられる虫ってこんな気分なんやろか〜」
まるでその香りに吸い寄せられるように、太智たちはふらふらと歩きだした。
瑞生「だ、ダメだ皆！この匂いを嗅いだら…」
思考が止まるようだ。
頭がぼんやりとしているが、ただこの香りをもっと嗅いでいたいという気持ちが膨れ上がる。
瑞生「じ、仁人…！早く皆を止めてくれ…！」
仁人「あぁ、いい香りだ〜…。もっと、もっと…」
瑞生「だ、ダメか…くそ…」
瑞生以外の3人は、香りのするほうへ向かう。
瑞生も何とか香りを吸わないように、ローブで鼻を覆いながら仁人たちに続いた。
瑞生「何とかしてこの香りの出所を潰さないと…」
やがて4人は、周りを木々に囲まれた開けた広場に出た。
「あれ？まだ正気を保ってる人がいたんだ」
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作者名：milkssss | 作成日時：2019年7月15日 20時
