M!LKest -勇者M!LKの大冒険- 上 (ページ25)

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第九話① ページ25

氷の国を出発して2日目。

仁人たちは、伊達の森と呼ばれる場所へやってきた。

ここを抜ければ魔王の住む死の森は目の前だ。

仁人「そういえば、瑞生の水晶玉、残念だったな」

舜太「あれがなくなったら、瑞生君、力使えへんねんなぁ…」

太智「しょうがない、俺が瑞生の分まで目立ってやるよ！！」

瑞生「ん？これのこと？」

瑞生は着ていたローブのポケットから水晶玉を取り出してみせた。

仁人「え？！あの時確かにボロボロになって…」

瑞生「あぁ、予備を持ってきておいたからね」

舜太「予備？！しかも何個持ってんの？！」

瑞生「ざっと20個ほどかな」

仁人「どこにそんな収納スペースが？！お前のポケットは3LDKマンションの無駄にあるクローゼットか？！四次元ポケットか？！猫型ロボットなのかお前は？！」

その時、仁人は何やら異変を感じ、その場で立ち止まった。