第十六話�� ページ48
そこに現れたのは金属でできた体を持った魔物だった。
？？？「俺は機械でできたカラクリ四天王！」
カラクリ四天王は体を変形させて7人に迫ってくる。
カラクリ「そしてこいつらは俺が作ったロボット兵たちだ！」
カラクリ四天王の体が開き、小さなメカがガシャガシャという音と共に現れた。
カラクリ「どうやらお前は酸素を操る力を持っているんだろう？！だが残念！俺は機械だから呼吸などしない！死ねええ！」
勇斗「ふーん、あっそ」
カラクリ「な、なに…？体が動かない？！」
カラクリ四天王も、小さなロボット兵も、動きが止まる。
カラクリ「お、俺の体の関節が錆びついている？！メンテナンスは怠ってないはずなのに？！」
勇斗「俺は酸素を操り、酸化も自由自在だ。そんな体で俺の前に現れたのを、あの世で後悔するんだな！」
カラクリ「酸化…？！そ、そんな…嫌だ…！死にたくない！謝る！！謝るからやめてくれ！！！せめてこのロボット兵だけでも…」
カラクリ四天王の体は徐々に錆が広がりボロボロと崩れ落ちていく。
カラクリ「ひぎゃああ！！！俺の腕が！！！足がぁあああ！！！？」
やがてその体は小さな鉄粉にまで分解され、バラバラと崩れ去っていった。
仁人「え、えぐいな…。敵が少し可哀想だった」
舜太「味方になってくれて良かったわ…」
太智「いや、強すぎじゃね？あいつ一人で魔王倒せるんじゃね？」
瑞生「敵だったやつが仲間になると弱体化する法則、無視するなよ」
勇斗「いやー、悪い悪い！」
？？？「どいつもこいつも不甲斐ない奴ばかりだな！」
仁人「またか…。今度は何四天王だ？」
？？？「俺は前2人の様にはいかないぜ！」
舜太「どっから声するんやろ？」
仁人「下だ！」
？？？「その通り！！俺は地面を自由に移動できる穴掘り四天王！」
地面がボコボコと隆起し、移動しているのがわかる。
穴掘り「地中ならば、酸素も酸化も関係ない！お前らを生き埋めにしてやる！」
勇斗「そうとは限らないぜ？お前が息をする以上、俺の力からは逃げられない」
勇斗は地面にわずかに空いた穴に手をかざした。
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作者名：milkssss | 作成日時：2019年7月15日 20時
