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あのとき きみに (終) ページ9
学生時代とは比べ物にならないくらい
忙しい毎日を送っている今。
君の事を思い出す頻度は
だいぶ少なくなった。
テレビ局のカフェで
残りのコーヒーを飲み干し
英字紙をたたむ。
スーツの襟をただしてスタジオへ向かった。
今日は報道番組のインタビューが一本。
難民援助に取り組むNPO法人の代表者が相手だ。
若くして組織を立ち上げ、熱意ある女性と聞いていた。
「こちらの方です」
スタッフに紹介されて、目を疑う。
「お久しぶり」
そう言って微笑んだのは
紛れもなく
君だった。
あのとき きみに
「好きだ」
そう告げられなかったのは
今、この時が
約束されていたからだ。
今なら言える
伝えられる
ずっとずっと
抱えてきた想いを
君に…………
★あのとき きみに To Be continued......
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作者名：遥
| 作成日時：2013年9月11日 13時
