今日:15 hit、昨日:1 hit、合計:277,199 hit
小｜中｜大
8 ページ8
卒業式の日。
校門をくぐった俺の背中に
君の声が聞こえた。
「ずっとずっと………応援してるからね‼」
いつかも言ってくれたその言葉が
今はとても切なくて
苦しくて
俺は振り返ることができなかった。
ずっとずっと………
応援なんて、いらねぇよ。
そんなもの、いらないから
俺のそばに、いてくれよ
そう言いたくてたまらない気持ちが
君に届いてしまいそうで
背を向けたまま
君と別れた。
卒業後。
ゼミの同窓会で知らされる。
君が海外へ行ったことを。
あれから10年。
俺は
今でも君を
想い続けている。
あのとき きみに
「好きだ」
と、打ち明けていたら
こんなに切ない想いを
何年も抱えずに済んだだろうか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 381人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：遥
| 作成日時：2013年9月11日 13時
