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今日のオツキサマは
待ち人が来た日だっていうのに
どこか悲しそうで
楽しそうに笑ってんのに
背中で泣いてるみたいだった。
隣に座ってる男が
いつもみたいに肩を抱いたり
髪を撫でたりしてんのに
オツキサマはちっともうれしそうじゃない
今まで、そんなこと一度もなかったから
一体どうしちゃったんだろうって
おいらはすごく心配になった。
だってさ
二人はいつも
飲み終わったら夜の街に消えていくのに
この日ばかりは違ったんだ
待ち人は、オツキサマを置いて
どこかへ行っちまって
一人残された彼女は
静かに
涙を流していたから
なぜだかおいらまで悲しくなって
彼女に気づかれないように
そっと
涙を流したんだ。
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作者名：遥
| 作成日時：2013年9月11日 13時
