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自分でもあり得ないと思った。
偶然ぶつかった女子高生と
連絡先を交わすなんて
ヘタすりゃ犯罪だ。
だけど
どうしてもお前との繋がりを絶ちたくなくて
「ケータイかしてみ」
カッコつけて、お前のケータイに連絡先を登録した。
お前は賢いから
多言するような馬鹿な真似はしないだろうし
そういうリスクを負ってでも
お前と繋がっていたかった
「いつでも連絡してこいよ」
当然のように言い放ってケータイを返すと
理解できないというような目で俺を見て
「…………なんで？」
ポツリとつぶやいた。
「ぶつかったお詫び。そのアザ、あん時のだろ。ごめんな」
肘に残る痛々しいアザを指差すと
さっと腕を後ろに隠したお前は
「お詫びなんて………もう十分すぎるくらいもらったよ」
そう言って困った顔をした。
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作者名：遥
| 作成日時：2013年9月11日 13時
